「ロボット」(光村図書2年国語)~分かったことや思ったことをつたえよう〜

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目次

本単元で身に付けたい資質・能力

本単元では、教材文から大事な言葉を探して書き出すという活動を通して、文章の中の重要な語や文を考えて選び出す力を身に付ける。また、ロボットについて書かれた本を選んで読み、そこから分かったことを、友だちと伝え合って共有する力を養う。

単元の評価基準

知識・技能

  • 読書に親しみ、いろいろな本があることを知っている。

思考・判断・表現

  • 「読むこと」において、文章の中の重要な語や文を考えて選び出している
  • 「読むこと」において、文章を読んで感じたことや分かったことを共有している

主体的に学習に取り組む態度

  • 文章を読んで、感じたことや分かったことを進んで共有し、学習の見通しをもって、本を読んで分かったことを説明しようとしている

単元の展開【全4次(7時間)】

第1次(1時) 学習の見通しをもつ

① ロボットについて、知っていることを話す。

教師:「みなさんは、これまでにどんなロボットを見たことがありますか。」

児童:「ファミレスに行ったときに、料理を届けてくれるロボットを見ました。」
児童:「ショッピングセンターに、掃除をするロボットがいました。」
児童:「家に、掃除をしてくれるロボットがいます。」

教師:「みなさんの身の回りには、様々なロボットがいるんですね。今日から、そんなロボットについて書かれた文章を読んでいきます。後で、『おもしろいな。』『すごいな。』と思ったロボットを教えてくださいね。」

② 教材文を読み、「おもしろいな。」「すごいな。」と思ったロボットを発表する。

教師:「『おもしろいな。』『すごいな。』と思ったロボットはありましたか。」

児童:「荷物を家に届けてくれるロボットが、すごいと思いました。」

教師:「どうして、そう思いましたか。」

③ 本単元の目標を確認する。

教師:「大事な言葉は何かを考えながら読み、分かったことや思ったことを、友だちに伝えましょう。」

④ 次回の学習の見通しをもつ。

教師:「次回は、文章を詳しく読んでいきましょう。」

【板書例】

第2次(2時)教材文を読み、内容をとらえる

① 学習の見通しをもつ。

教師:「この文章は、ロボットについて、どのようなことを説明しているか確かめましょう。」

② 文章を全体で読みながら段落を確かめ、教科書に書き込む。

  • 1段落:教科書p88の一行目から
  • 2段落:教科書p89の一行目から
  • 3段落:教科書p90の一行目から
  • 4段落:教科書p91の三行目から
  • 5段落:教科書p92の十一行目から

③ 各段落に、どのようなことが書かれているか確かめる。

教師:「文章の中で、ロボットはどんなものだと書かれていましたか。」

児童:「人を助けてくれる、かしこい機械です。」

教師:「その通りです。それは、どこに書かれていましたか。」

児童:「一段落目に書かれていました。」

教師:「そうですね。では、二段落目には、何について書かれていましたか。」

④ ロボットについて、どのようなことを説明しているか確かめる。

教師:「この『ロボット』には、ロボットについて、どのようなことを説明していましたか。」

  • どんなロボットがあるのか。
  • そのロボットは、どんなときに、助けてくれるのか。

⑤ 次回の学習の見通しをもつ。

教師:「次回は、大事な言葉を探しながら、『ロボット』を読み深めましょう。」

【板書例】

第2次(3時)大事な言葉を探しながら、文章を読み深める

① 学習の見通しをもつ。

教師:「大事な言葉を探しながら、『ロボット』を読み深めましょう。」

② 大事な言葉を教材文から探し出す。

教師:「文章から、次のような言葉を探し、線を引きましょう。『このロボットは、』『このロボットがあれば、〇〇のときでも、△△ができます。』」

③ 文章に出てきたロボットについて、プリントにまとめる。

教師:「この文章には、どんな新しいロボットが出てきましたか。」

児童:「荷物を届けてくれるロボットが出てきました。」

教師:「そのロボットは、どんなときに、何をして助けてくれますか。教科書に引いた線を手がかりに、書き出してみましょう。」

④ 次回の学習の見通しをもつ。

教師:「次回は、どんなロボットがあったらいいか考えてみましょう。」

【プリント例】

第3次(4時)どんなロボットがあったらいいかを考える

① 学習の見通しをもつ。

教師:「今日は、この文章に書かれたロボット以外に、どんなロボットがあったらいいか考えてみましょう。」

② 教科書p97を読み、今、活躍しているロボットについて知る。

  • 車に色をぬるロボット
  • 人の体を支えるロボット
  • 宇宙を調べるロボット

③ どんなロボットがあったらいいかを、理由とともに考え、プリントに書く。

教師:「『ロボット』に書かれていたロボットも、今知ったロボットも、人を助けるために作られたものでしたね。みなさんは、どんなロボットがあったらいいと思いましたか。」

④ 次回の学習の見通しをもつ。

教師:「次回は、考えたロボットを友だちと伝え合いましょう。」

【プリント例】

第3次(5時)考えたことを友だちと伝え合う

① 学習の見通しをもつ。

教師:「前回考えたロボットを友だちと伝え合いましょう。」

② 班で、考えたことを伝え合う。

③ みんなの前で考えたことを発表する。

教師:「いい考えがたくさんありそうですね。みんなの前で発表したいという人はいますか。」

④ 次回の学習の見通しをもつ。

教師:「次回は、ロボットについて書かれた本を読みに、図書室へ行きましょう。」

第4次(6時)図書室で、ロボットについて書かれた本を読む

① 学習の見通しをもつ。

教師:「ロボットについて書かれた本を読みましょう。次回、本を読んで見つけたロボットについて、説明してもらいます。本の中から、次のことを見つけて、メモをしましょう。」

  • どんなロボットか。
  • どんなときに、何をして助けてくれるか。

② ロボットについて書かれた本を選んで読み、メモをとる。

  • 佐藤知正/監修「家庭や介護でがんばるロボット」
  • ネイチャー&サイエンス/監修「ロボット大研究①」など

③ 次回の学習の見通しをもつ。

教師:「次回は、本を読んで見つけたロボットについて、説明し合いましょう。」

【プリント例】

第4次(7時)見つけたロボットについて、友だちに説明する

① 学習の見通しをもつ。

教師:「前回、見つけたロボットを説明し合いましょう。」

② 説明の仕方を確かめる。

教師:「説明するときに、言ってほしいことは三つです。一つ目は、そのロボットが書かれていた本のタイトルです。二つ目は、どんなロボットかです。三つ目は、どんなときに、何をして助けてくれるかを言いましょう。説明する時には、次のような言い方ができるといいですね。」

  • 「このロボットは、」
  • 「このロボットがあれば、〇〇のときでも、△△ができます。」

③ 班で、見つけたロボットについて、説明し合う。

④ 単元の振り返りをする。

教師:「読んだ本には、説明したことの他に、どんなことが書いてありましたか。」

児童:「私が読んだ本には、ロボットの歴史について書かれていました。」
※その本に、どのようなことが書かれているか、大まかな内容を捉えられているか確認する。

教師:「友だちの説明を聞いて、一番心に残ったことは、どんなことですか。」
教師:「本を読んで分かったことを説明する時には、どんなことに気をつけたいですか。」

授業をふりかえって

本単元で使われる教材文「ロボット」は、「このロボットは、」「このロボットがあれば、〇〇のときでも、△△ができます。」という書き方で作者が伝えたい情報が統一されているため、児童にとって読みやすい構成となっている。5時間目や7時間目の活動の際、この形式を活用し統一することで、「説明する」という活動が、児童らにとってより取り組みやすくなると考える

参考・引用図書

光村図書『こくご 二下』

参考・引用URL 

https://assets.mitsumura-tosho.co.jp/7617/1031/2777/06s_k_nenkei2_03.pdf(光村図書HP内)

執筆者

MUKOせんせい

元小学校教諭としての経験を活かし、中学・高校でも講師として教壇に立つこと多数。現在は、子育てに奮闘しながら、現場で働く先生方をサポートするウェブライターとして活動中。

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この記事を書いた人

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