本単元で身に付けたい資質・能力
本単元では、身についた言葉の力を書く活動を通して、経験したことや想像したことなどから書くことを選び、伝えたいことを明確にする力を身に付ける。また、学習課題に沿って1年間の振り返りを進んで書こうとする態度を養う。
単元の評価基準
知識・技能
- 言葉には、考えたことや思ったことを表す働きがあることに気づいている。
思考・判断・表現
- 「書くこと」において、経験したことや想像したことなどから書くことを選び、伝えたいことを明確にしている。
主体的に学習に取り組む態度
- 学習課題に沿って1年間の振り返りを進んで書こうとしている。
単元の展開【全1次(1時間)】
第1次(1時)学習課題に沿って1年間の振り返りを書き、発表する
① 学習の見通しをもつ。
教師:「三年生も残りわずかですね。三年生の国語では、どんなことを学びましたか。」
児童:「『たから島のぼうけん』では、物語を書きました。」
児童:「『おすすめの一さつを決めよう』では、一年生に本を紹介しました。」
児童:「世界の民話を読んだ後、おすすめの民話をみんなに紹介しました。」
教師:「読むことや書くこと、話すこと、聞くことなどたくさんの学習をしましたね。そんな学習を通して、とくに身についたと思う言葉の力を書きましょう。」
② 三年生の国語でできるようになったことを確かめる。
教師:「三年生の国語の中で、できるようになったと思うことを確かめて、チェックを入れましょう。」

③ できるようになったことを参考に、身に付いた言葉の力について書く。
教師:「たくさんできるようになったことがありますね。では、特に身に付いたと思う力は何でしょう。できるようになったことから一つ選んで、くわしく書きましょう。」
教師:「身に付けた言葉の力を、どんなときに活かしたいかも書けるといいですね。」

④ 書いた文章を発表する。
児童:「わたしは、『始まり』『出来事が起こる』『出来事が解決する』『むすび』の組み立てで物語を考え、文章を書く力が身に付きました。四年生になっても、おもしろい物語を書きたいです。」
児童:「ぼくは、役割に分かれて、進行を確かめながら話し合う力が身に付きました。話し合うときには、話し合う目的や進め方を確かめながら話すことに気をつけました。四年生でも、学級会などで活かしたいです。」
【板書例】

授業をふりかえって
本授業の課題は、三年生の国語で身に付いた言葉の力を書くことである。「身に付いた言葉の力は何か」と考え始めるのは難しいと思われるので、「①国語の授業でどのような学習に取り組んできたかを振り返る」「②できるようになったことについて、リストを参考に確かめる」「③できるようになったことから一つ選び、身に付いた言葉の力について詳しく書く」の順に考えさせる。加えて、身に付いた言葉の力を、これからどんなときに活かしたいかを書けるとよいと考える。
参考・引用図書
光村図書『こくご 三下』
参考・引用URL
https://assets.mitsumura-tosho.co.jp/8417/1031/2992/06s_k_nenkei3_03.pdf(光村図書HP内)
執筆者
MUKOせんせい
元小学校教諭としての経験を活かし、中学・高校でも講師として教壇に立つこと多数。現在は、子育てに奮闘しながら、現場で働く先生方をサポートするウェブライターとして活動中。
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