本単元で身に付けたい資質・能力
- 本単元では、数え歌を読んだり唱えたりする活動を通して、漢字を読み、漸次書く力を身に付ける。また、オリジナル数え歌を作る活動を通して、語と語との続き方に注意しながら文を書き表す力を養う。
単元の評価基準
知識・技能
- 第1学年に配当されている漢字を読み、漸次書いている。
思考・判断・表現
- 「書くこと」において、語と語との続き方に注意しながら分を書き表している。
主体的に学習に取り組む態度
- 数え方に興味をもち、これまでの学習や経験をいかして漢字を使って数え歌を書こうとしている。
単元の展開【全3次(4時間)】
第1次(1時)数え歌を読む
①教師の範唱を聞く。

②いろいろな唱え方で数え歌を唱える。
(唱え方の例)
- 手拍子を打ちながら唱える
(例)「二つたたくと、こぶたが二ひき。」「タンタン」
- 数え歌を唱えるチームとこぶたの鳴き声を真似するチームと分かれる
(例)一つのときは「ぶー」、二つのときは「ぶーぶー」
②「おりがみ」バージョンの数え歌を唱える。
教師:「『こぶた』を『おりがみ』に変えて、同じように唱えましょう。」
教師:「一つたたくと、おりがみ『一ぴき』。」
児童:「おりがみは、『一ぴき』じゃないよ! 」
教師:「おりがみのときは、何と言うといいかな。」

教師:「こぶたとおりがみは、数えるときの言葉が違うんだね。」
教師:「今度は、『えんぴつ』バージョンで唱えてみよう。」
(数え歌のアレンジ例)
- えんぴつ → 〇本
- りんご → 〇こ
- にんじん → 〇本
- 本 → 〇冊
- 自動車 → 〇台
- おにぎり → 〇こ
④本時の振り返りをし、次回の学習の見通しをもつ。
(本時の振り返り)
- 数え歌を唱えられた
- 助数詞に気をつけながら、アレンジバージョンを唱えられた
教師:「次回は、一から十までの漢字を正しい書き順で書きましょう。」
第1次(2時)一から十までの漢字を書く
①数え歌を唱え、本時の学習の見通しをもつ。
教師:「今日は、数え歌で出てくる一から十までの漢字を練習しましょう。」
②漢字の練習をする。
(漢字の練習例)
1.教師のお手本を見て、書き順を確かめる
2.「唱え書き」や「空書き」をする
「唱え書き」をするときは、漢字の書き方を声に出しながらゆっくり練習する。
(例)
「一」 → ①長い線
「二」 → ①少し短く ②長く
「三」 → ①中くらい ②一番短い ③最後長い
「空書き」をするときは、指で宙に大きく書く。筆順を声に出しながらしてもよい。
3.ノートに指定された回数分練習する
③本時の振り返りをし、次回の学習の見通しをもつ。
(本時の振り返り)
- 書き順に気をつけながら、漢字の練習ができた
教師:「次回は、オリジナル数え歌を作りましょう。」
第2次(3時)オリジナル数え歌を作る
①学習の見通しをもつ。
教師:「今日は、オリジナル数え歌を作りましょう。」
②数え歌に使えそうな言葉を考え、発表する。
③その言葉にぴったりな助数詞を知る。
(言葉の例)
- ライオンや象などの動物 → 〇頭
- 人物 → 〇人
- お寿司 → 〇貫
- お皿 → 〇皿
- 年齢 → 〇歳
- お金 → 〇円
- 階数 → 〇階
- 温度 → 〇度
④オリジナルの数え歌を作り、ノートに書く。
④本時の振り返りをし、次回の学習の見通しをもつ。
(本時の振り返り)
- オリジナルの数え歌を作ることができた
- 正しい筆順で「一」から「十」までの漢字を書けた
教師:「次回は、作った数え歌を発表しましょう。」
第3次(4時)作った数え歌を発表する
①学習の見通しをもつ。
教師:「作った数え歌を発表しましょう。」
②作った数え歌を、順に音読発表する。
教師:「友だちの発表を聞いて、よかったところやおもしろかったところを伝えましょう。」
③単元の振り返りをする。
(単元の振り返り)
- 数え歌を唱えられた
- 書き順に気をつけて、漢字を書けた
- オリジナルの数え歌を作れた
- 作った数え歌を音読発表できた
授業をふりかえって
本単元では、漢字の「一」から「十」に親しみながら、読む、書く、使う活動を通して、児童の理解と活用力を育てることをねらいとした。書く活動では、漢字の部品を「声に出しながら書く」方法を取り入れ、形や筆順に意識が向くようにした。数え歌づくりでは、児童が思い思いの歌を作る中で、物にはそれぞれに応じた数え方があることに気づくことをねらった。
参考・引用図書
光村図書『こくご 一上』
参考・引用URL
https://assets.mitsumura-tosho.co.jp/5917/1031/2528/06s_k_nenkei1_03.pdf(光村図書HP内)
執筆者
MUKOせんせい
元小学校教諭としての経験を活かし、中学・高校でも講師として教壇に立つこと多数。現在は、子育てに奮闘しながら、現場で働く先生方をサポートするウェブライターとして活動中。

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