1 本を読んで推薦の文章を書く事例
この実践は文部科学省から許可を得て、文部科学省ホームページ上の「先生応援ページ」より転載させて頂いております。ここから指導案もダウンロードできます。
添付ファイル
単元の目標
本を推薦するために,同じ作家の本を比べたり作家について調べたりしながら,優れた 叙述や表現の工夫,特徴に着目して読むことができる。
教材
紀行文の教科書教材 写真をふんだんに用いた紀行文
主な学習活動(単元の指導計画(全8時間))
【言語活動の充実の工夫】
1. 対象となる文章の魅力を明らかにして推薦する工夫
推薦するためには,自分が本当によいと実感したり,推薦する相手にとっても価値のあ るものだと考えて対象をとらえたりした上で,自分の考えをまとめることが大切である。 本事例では,単元を通して「自分の心に響く叙述」を見付けて読むことを意識できるようにしている。
2. 場面や心情の描写など,優れた叙述に着目して読むための工夫
「自分の心に響く叙述」を見付けるために,文章の特徴に応じた着眼点をもてるようにする必要がある。
「C 読むこと」の指導事項には,例えば下表のように,発達の段階に応じた着眼点を示 している。低学年では読んだ本の好きなところを見付けたり,中学年では紹介したい本のお気に入りのところを見付けたりする言語活動を通して,繰り返しこのような着眼点を用いる。高学年ではさらに,これらを活用して対象となる本や文章の特徴に合った本の魅力を見いだしながら言語活動を進めていく。
本事例においては,対象となる文章が,写真をふんだんに用いた紀行文であることを踏まえて,写真とその場面の描写,心情の描写などとの関係に着目できるようにしている。
3. 「本の推薦」という言語活動の特徴を押さえるための工夫
指導目標を確実に指導するためには,取り上げる言語活動の特徴を,児童が明確に理解 できるようにすることが重要である。本事例においては,単元の導入時に次のような工夫をして,「本の推薦」への具体的な見通しをもてるようにしている。
- 自らの読書経験を振り返り,本の選び方を考える。
- 5年生の読書傾向の分析を基にしながら,「5年生が読みたくなるような本の推薦文を書く」という明確な相手意識・目的意識をもたせる。
- 異なる種類の文章を読み比べ,本を推薦する文章のもつ特徴を具体的に把握させる。
また第三次では,書いた推薦文を5年生に読んでもらう。5年生の反応を直接受け取る ことによって,自分が感じた本の魅力を推薦することのよさを実感することができるようにする。それは,次の単元の学習にも結び付くものとなる。
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引用元
文部科学省ホームページ「先生応援ページ」(授業資料・学習評価等)
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/senseiouen/index.htm
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