情報を集めて効果的に説明しよう(国語 指導案)

1 課題を解決するために文章を利用し,資料を提示しながら説明する事例

この実践は文部科学省から許可を得て、文部科学省ホームページ上の「先生応援ページ」より転載させて頂いております。ここから指導案もダウンロードできます。
添付ファイル

単元の目標

課題を解決するために,目的に応じて文章や資料を読んだり,それらを利用して作成した 資料を提示しながら説明するスピーチをしたりすることができる。

教材

環境保護について解説した教科書教材 関連図書資料

主な学習活動

(1)単元の指導計画(全12時間(話す・聞く5,読む7))

【指導事例と学習指導要領との関連】

小学校学習指導要領・国語の第5学年及び第6学年「A 話すこと・聞くこと」の指導事 項「イ 目的や意図に応じて,事柄が明確に伝わるように話の構成を工夫しながら,場に応 じた適切な言葉遣いで話すこと。」と「C 読むこと」の指導事項「ウ 目的に応じて,文章 の内容を的確に押さえて要旨をとらえたり,事実と感想,意見などとの関係を押さえ,自分の 考えを明確にしながら読んだりすること。」とを関連付けて指導を行うことを意図したものである。その際,「A 話すこと・聞くこと」の言語活動例「ア 資料を提示しながら説明や 報告をしたり,それらを聞いて助言や提案をしたりすること。」と「C 読むこと」の言語活 動例「イ 自分の課題を解決するために,意見を述べた文章や解説の文章などを利用すること。」とを組み合わせた複合単元を構想し,指導の効果を高めた事例である。

【言語活動の充実の工夫】

1. 課題意識を高める導入の工夫

単元全体を貫く言語活動として,「身近でできる環境保護について,自分の決めた相手 に,資料の用い方や説明の仕方を工夫して提案する」ことを位置付けている。単元の導入では,この言語活動への見通しをもつことができるよう,次のような点を工夫している。

  • 導入に先立って,児童たちが手にとって読めるように,学級に関連図書を置いておく。このように言語環境を整えることによって,休み時間などにそれらの図書資料を読む姿が多く見られ,単元の導入時点で,関心を高めて学習に入ることができた。
  • モデルスピーチの映像を視聴することで,スピーチの内容面と表現の仕方の両方についてイメージをもち,どのように取り組んでいけばよいのかを考えられるようにしている。
  • 本単元では,スピーチする相手は自分が決めることとしている。前単元までに様々な相手に話したり書いたりしてきたことを生かして,自ら発信する相手を決めることで一層主体的な国語の能力を育成しようとするものである。

2. 学習過程を明確にする「読むこと」と「話すこと・聞くこと」を複合した単元構想

本単元では,「読むこと」と「話すこと・聞くこと」とを複合させた単元を構想している。その際,単に二つの学習をつなげて行うだけではなく,それぞれの指導のねらいを一層効果的に実現できるよう工夫している。

☆「読むこと」の指導の一層の充実

本単元で取り上げる「C 読むこと」の指導事項ウの指導では,あくまでも「目 的に応じて」読むことが求められる。目的を明確にして読むことは,自分の考え を明確にするだけでなく,内容を的確に押さえて要旨をとらえたり,事実と感想,意見などとの関係を押さえて読んだりすることを一層確かなものにするのである。 「話すこと・聞くこと」の指導と組み合わせることによって,児童自身の読む目 的を明確にすることができ,指導の効果をより高いものにしていく。

☆「話すこと・聞くこと」の指導の一層の充実

一方,「読むこと」と組み合わせることによって,「話すこと・聞くこと」の 指導においても,教材文や関連図書から情報を得ることで,自分が提案したい考 えをより具体化したり,適切な資料を選んで提示したりできるようになっていく。

3. スピーチ原稿作成のための工夫

スピーチ原稿の作成に当たっては,書き言葉の文章表現とは目的が異なることから,例 えば,以下のような点に留意することが大切である。

  • 話す言葉を全て書く場合や,全体としては柱立てを記述し,必要な部分だけ具体的に書く場合など,目的に応じて形式を使い分ける必要がある。
  • 音声化することが前提なので,読み上げやすいよう,行数を少なめにしたり,文字を太く大きく書いたり,読み手の息継ぎに合わせて行を変えたりするなどの工夫をする。


引用元

文部科学省ホームページ「先生応援ページ」(授業資料・学習評価等)
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/senseiouen/index.htm

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