討論会をしよう(国語 指導案)

36
目次

1 調べたことやまとめたことについて,討論をする事例

この実践は文部科学省から許可を得て、文部科学省ホームページ上の「先生応援ページ」より転載させて頂いております。ここから指導案もダウンロードできます。
添付ファイル

単元の目標

情報を多面的に集めて自分の考えを明確にしてまとめたり,話し手の意図をとらえて聞い たりしながら互いの立場や意図をはっきりさせて討論をすることができる。

教材

学級で討論することを取り上げた教科書教材

主な学習活動(単元の指導計画(全7時間)

【言語活動の充実の工夫】

1. 討論することの意義の理解

導入に当たっては,討論が,立場や考えを明確にして意見を述べ合うことによって,互いの 立場や考えを理解したり,自他の考えを広げたり新たな考えを生み出したり,課題を解決するのに役立ったりするものであることを確認することが重要なものとなる。本事例においては, そうしたことを意識付けた上で,そのためにどのように話したり聞いたり話し合ったりするかを学習できるようにしている。

2. 話すことと聞くこととの同時的一体的指導

話合いの指導においては,話すことと聞くことが一体的に行われることを踏まえて,その指導も同時的・一体的に行うことが効果的である。

したがって,討論会に向けた準備の段階においては,話す内容を構成するのみならず,聞くことの学習の過程をも明確にし,聞きたい事柄を見付けたり,異なる意見や対立する意見に対して,それらをどのように聞き取り,どのように質問して自分の意見と関係付けるか,どう切り返して反論するかなどを明らかにしたりできるような指導の位置付けが大切なものとなる。

本事例においては,児童が話し手として準備を進めるのと同時に,聞き手としても準備を進めていけるような学習の過程を工夫している。

3. 司会者への指導

討論会における司会者の役割を明確にできるように,全体での討論及びグループ討論で司会 を担当する児童に対して個別的に指導する場面を位置付けている。具体的には以下のような視点から指導を行っている。

  • 一つの結論を導き出すのか,多面的に検討して考えを広げるのか,何をどこまで決めるのかなど,討論の方向性を確認し,討論会の冒頭で参加者に提示できるようにする。
  • 討論の方向性を踏まえ柱立てをどうするかを考えて,参加者が話を進めやすくする。
  • 意見が出ないとき,対立して収拾がつかないとき,話題がずれてしまったときなどにどう対応するか,進行や軌道修正するための言葉を考える。

4. 話し手・聞き手・司会者それぞれの立場や考えを明確にする指導

学習の過程において,グループ討論会を位置付けている。このグループ討論は,中間段階において,全体での討論会の前に一度討論を経験できるような指導過程を工夫したものである。このことによって,述べようとする自分の意見が一面的なものにとどまっていないか,異なる意見や立場の参加者に対しても納得してもらえる根拠を示すことができているかなどを検討できるようにしている。また実際に質問したり,司会をしたりする学習の機会を確保している。さらに討論会終了後に,どんな発言が自分の考えを深めたり広げたりするのに役立ったか, 討論会を進める際に,どんな整理の仕方が有効だったか振り返る場面を設定し,今後の討論の機会に生かせるようにしている。


引用元

文部科学省ホームページ「先生応援ページ」(授業資料・学習評価等)
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/senseiouen/index.htm

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次