自然とともに生きる・1(シリウス)

1 はじめに

こちらの記事は、静岡県で30年間以上続く教員サークル、シリウスのホームページに掲載されている教育実践法の一つをご紹介しています。
http://homepage1.nifty.com/moritake/

2 実践内容

導入

この単元では人の活動と他の生物、自然とのかかわりについて学びます。生物は水や空気がないと生きていくことができません。また、お互いに深いつながりを持って生きています。5年生のときに水生生物調査をしました。川にいる生物の種類から藁科川はとてもきれいな川であることがわかりました。土でも同じように自然環境の診断ができます。

水生生物調査をしよう。(5年生時の実践)

  • 国土交通省の人を招き、藁科川で実施する。
  • 水生生物を採取し、指標生物と比較し川のきれいさを判定する。
  • 藁科川はⅡ度のきれいさであることがわかった。

水生生物調査を思い出したあと、「生きている土」という国語の教材文(教育図書)を読んで土壌生物への理解を深めました。

「生きている土」を読んで、土の中の生物のことを知ろう。

この「生きている土」では、次の内容について大変わかりやすく説明しています。

みみず:落ち葉を穴の中に引き込んで食べては多量のフンをする。
→土を肥やす働き、土を耕す働き

バクテリア:動植物の死骸を腐らせる働き。
→植物の養分になる。土を肥やしている。

土が肥えている長野県の「おたの申す平」では、一踏みの中に4万匹もの生物がいるそうです。肥えた土壌ほど多くの生物が生息しています。では、私たちの地域ではどうなのでしょうか。次に土の中の生き物を調べてみることにしました。

土の中にどんな生き物がいるか調べてみよう。生き物がいそうな土を持ってこよう。

校内で肥えていると思われる場所の土を集めてきて、生き物調べをしました。子どもたちは、畑の土や桜の木の下などの土を集めてきました。

土の中をよく見ると、小さな虫を見つけることができました。それがどの生物か同定するために「土壌動物の検索円盤図表」を使いました。これは足の有無、殻の有無など円の中心から外側へ特徴を見ていくことによって生物を同定できる。
※「土壌動物の検索円盤図表」は著作権の関係で掲載を見合わせています。

子どもたちは土を顕微鏡で見たり、虫眼鏡でのぞくなどして夢中で虫探しをしていました。中には強力な光を当てて、湿った土を乾かし虫を追い出すことを試みたグループもありました。クモ、貝など普段土の中にいそうもない虫も見つかって歓声があがりました。ムカデやゴミムシくらいまでは肉眼で確認できましたが、ダニは小さすぎて確認するのに苦労していました。

土壌生物の得点表を使って土の豊か度を調べよう。

土壌生物の得点表があります。これは土の中に、どれだけの種類の虫がいるかを調べるものです。見つかった虫の数ではなく、種類の多様さで得点が決まります。点数があることで、子どもたちはさらに意欲的に虫さがしに取り組みました。
※「土壌生物による自然環境診断表」は著作権の関係で掲載を見合わせています。

授業の感想

土を調べて分かったことは一握りの土でもたくさんの虫が生きていることです。私が取った土にも十何匹がいました。もっと自然が豊かなところなら、「もっと何十匹といっぱいいるだろうなぁ」と思いました。そして、Aさんから見せてもらったのですが、違う場所で取った土でした。そこにいた虫は違いました。私は「湿っている土、乾いた土でいる虫も違うんだなぁ」と思いました。

ハサミコムシという虫を発見しました。顕微鏡で見ると触覚とか生えていて気持ち悪かったです。クモを発見しましたが動きがすばやかったです。いろいろな土から調べて日かげの方から虫が発見されてビックリしました。

普段は何気なく見る小さな虫を探そうと思うとあまり見つけられなませんでした。土も取った場所によっている虫が違います。ぼくが持ってきた土は体育館の前から持ってきたものでしたがあまりいませんでした。「きっと死んでいる土なんだなぁ」と思った。Mくんたちのチームは生きている土を持ってきたんだと思います。昆虫オリンピックとは違う触れ合いをしたと思いました。

3 プロフィール

静岡県教育サークル シリウス
1984年創立。
「理論より実践を語る」「子どもの事実で語る」「小さな事実から大きな結論を導かない」これがサークルの主な柱です。
最近では、技術だけではない理論の大切さも感じています。それは「子どもをよくみる」という誰もがしている当たり前のことでした。思想、信条関係なし。「子どもにとってより価値ある教師になりたい」という願いだけを共有しています。

4 書籍のご紹介

「教室掲示 レイアウトアイデア事典」(明治図書2014/2/21発売)

「学級&授業ゲームアイデア事典」(2014/7/25発売)

「係活動システム&アイデア事典」(2015/2/27発売)

「学級開きルール&アイデア事典」(2015/3/12発売)

5 編集後記

生物に関して、子どもたちが実際に調査をすることで、子どもたちの興味を引き出せる実践であると思いました。また、先生と子どもたちとで楽しく学ぶことができる実践であると思います。ぜひ、取り入れてみてください。

(編集・文責:EDUPEDIA編集部 川原悠成)

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