大きな声で歌えるように(別の方法の交流)

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共感的に

私がいた地域の中学校ではどこでも合唱コンクールがあるので、
合唱指導は担任の楽しみの一つになっています。

校内で最優秀と認められると、
代表として市内の音楽会に出て行くことになります。
そこで聴く合唱がまたすばらしいので、
毎年、子どもたちと絶対に音楽会にいきたいと思うのです。

とはいえ、実際には、
最優秀はさすがにボリューム感、技術、感情ともに上回る3年生がとり、
下級生はそれに続けと頑張り、よき伝統が育まれる、
そういう行事になっています。

合唱コンクールを通じて、音楽の先生の指導から、学級指導の方法が学べます。
その中の一つで、クラスのやる気を引き出すとっかかりになる、
とてもいい方法があります。
もうみなさんされているかもしれませんが、
されてなかったら、一度お試しいただければ、効果を実感いただけると思います。でも、上手にやってくださいね!リードして、指示はしますが、共感的に。

和音の美しさにはまるように

その方法は、和音です。
パート練習のあと、集まったとき、
パートごとに、歌の最初の音だけとるのです。
伴奏の子に、キーボードでその音を打ってもらって、
ソプラノから順に、パートごとに音取りをして、
最後にその音を合わせる。
それだけですが、
和音の美しさにはまると、
子どもたちが、
「うわーっ!」
と自分たちで顔を見合わせて、なんとも、おいしいものを食べたときのような顔をします。
そこで一つ感動してから、
そのまま続けて歌っていくと、いい感じで合わせられますね。

合唱練習はできるだけ、自分たちでやらせますが、
最初から最後まで全部見ているだけでレベルの高いことができるならいいですが、
そうでないなら、時々てこ入れをする必要があると思います。
その時は「気持ちいい」練習にすると、
なかなかいいムードでいけますね。

昔、合唱コンクールの練習で、だれも歌わない学年に飛び入りしたことがあります。
しかし、合唱コンクールの練習を通じて、
その後1ヶ月半で、全員がとてもよく歌う学年になったということがあります。

合唱は、学年を変えることがあるので、
学級担任としても、
音楽の先生に学びながら、合唱指導もしていくといいと思います。

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