1 はじめに
こちらの記事は、静岡県で30年間以上続く教員サークル、シリウスのホームページに掲載されている教育実践法の一つをご紹介しています。
http://homepage1.nifty.com/moritake/
2 実践内容
「かくれんぼ」
かくれんぼするものよっといで
じゃんけんぽんよ あいこでしょ
もういいかい まあだだよ
もういいかい まあだだよ
もういいかい もういいよ
よく歌詞を知らない子がいるので、何回か歌って歌詞を覚えさせます。歌詞がわかってくるともう自然と隠れはじめてしまいます。
子どもたちに指示として、「今度は歌を歌いながら「じゃんけんぽんよ」のところでジャンケンをしましょう。」と言います。
ジャンケンを入れると、子どもたちは生き生きとしてきます。子どもたちには、ペアを作らせて、窓側と廊下側に分かれさせます。そして、「向こう側にいるペアに声が聞こえるようにしよう」と声をかけます。
ジャンケンの振り付けで歌ったあとは、隠れる振りもするようにします。急に隠れるのは難しいので、いくつかのステップに分けます。
- 二組にわかれます。廊下側の子だけが鬼になります。壁に手を当てて、見えないようにしましょう。
- 窓側の子は、床に座って頭を隠しましょう。
- 今度は廊下側と窓側の役を交替しましょう。
- このように役を決めて、何度か繰り返す。
- 廊下側と窓側に分かれて、「ジャンケンぽんよ」で勝ち負けを決めて、負けた子は鬼、勝った子は隠れる役になる。
このようにすることで、初めて5のようにお互いにジャンケンをしてオニになったり、隠れたりできるようになります。
子どもたちの様子は、
- 仲の良いことペアになって隠れているが、頭隠して尻隠さず。
- 隠れるところを工夫していた。何とか見つからないようにと、小さくなっていた。
- 机の下などに身をひそめていた。
のようになりました。
ペアの二人組は、一回やるごとに替えていきます。そして、リズムを打ちながら歌うことにも挑戦します。手で拍手を取ると、とたんに声が出なくなります。しかし、何度も繰り返しやっていくうちに声も出るようになっていきます。
次にスピードを上げていきます。最後の「よっといで」が終わったら座るように言うと、スピード競争のように拍手をしていくようになります。
3 プロフィール
静岡県教育サークル シリウス
1984年創立。
「理論より実践を語る」「子どもの事実で語る」「小さな事実から大きな結論を導かない」これがサークルの主な柱です。
最近では、技術だけではない理論の大切さも感じています。それは「子どもをよくみる」という誰もがしている当たり前のことでした。思想、信条関係なし。「子どもにとってより価値ある教師になりたい」という願いだけを共有しています。
4 書籍のご紹介
「教室掲示 レイアウトアイデア事典」(明治図書2014/2/21発売)
「学級&授業ゲームアイデア事典」(2014/7/25発売)
「係活動システム&アイデア事典」「学級開きルール&アイデア事典」
(いずれも明治図書2015/2、発売予定)
5 編集後記
音楽の授業の時間に楽しくゲーム感覚でできる実践です。クラスのみんなで楽しく歌を歌うことができ、歌うことが恥ずかし子もこの授業を通して楽しく歌えるようになるのではないかと思います。ぜひ、音楽の授業の導入などで取り入れてみてください。
(編集・文責:EDUPEDIA編集部 川原悠成)
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