「ことわざかるた」を国語で、道徳で【教材】

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道徳性の涵養?

小学校では保護者の世代がほぼ平成生まれに交替し、昭和世代の保護者がまもなくほぼゼロになります。そして、令和10年には「令和生まれの児童」が半数を占めるようになります。年々、保護者が子供に善悪を説くようなことはしなくなってきている気がします。書籍やTVも「心地よい」情報を提供しがちですし、子供たちがネット動画を視聴する傾向も強まってきています。子供たちが道徳的な教訓に触れる機会はとても少なくなってしまっているのではないかと思います。道徳が教科化されたものの、教科書は読みもの教材中心になってしまっています。道徳の授業は国語の物語文の読解の授業のようになりがちのようです。いったい子供たちはどこでどうやって道徳性を身につけていくというのでしょうか?

ことわざかるた

「ことわざかるた」はかるた取りを通じて子供たちが古くから伝えられる戒めや教訓に、自然に触れるよい機会になると思います。



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子供たちの耳にことわざを馴染ませるために、昔は「犬棒かるた」や「いろはかるた」が役に立っていました。今や「犬棒かるた」や「いろはかるた」が家にある子供はほぼいないだろうと思います。
この記事では、小学生にも理解できるレベルのことわざを集めた「新いろはかるた」を提供します(本物の「いろはかるた」にはけっこう難しいものが含まれています)。ことわざは国語の3・4年で学習しますので、その機会にやってみてもいいと思います。

私は、このカードの中から特に子供に伝えたいことわざの何枚かをピックアップして意味を説明します(1日に1つ)。子供の数だけ印刷をしておいて「このことわざの意味を、お家の人に説明してね」と言って、時々それを連絡帳に1枚、貼らせます。

詠み方を工夫して

ことわざは、受け入れられやすい表現でリズムもよく作られているため、スムーズに頭に入ります。「塵も積もれば————」(前半)「山となる————」(後半)という感じで百人一首のようにに詠んでかるた取りをするとけっこう楽しめます。これをちょっとひねると、「100人が10円ずつ募金すると1000円になるよね。1000人ならで10000円・・・『塵も積もれば山となる』」というように、ことわざそのものを詠み上げる前に第一ヒントとして用法を言ってあげても盛り上がります。
ことわざに対する簡単な説明(音読の宿題にするのもいいですね)をB4にまとめて収録しています。かるたの札は、B4で3枚に収まるように作りましたので、10セット程用意して、1セットあたり4人程度で競い合わせてください。是非、ご活用ください。

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