漢字指導のポイント

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目次

1.1 概要

この実践は(株)教育同人社の許可を得て、「はなまるサポート」の学習指導ポイント一覧より転載しています。 「漢字学習のポイント」は2項に分かれており、今回は一つ目の「新出漢字の指導」を紹介します。

実践の続き「2.筆順指導」はは最下部のURL(無料)からご覧ください。
また、以下より実践をPDFでダウンロードできます。

http://www.djn.co.jp/support/special/point/docs/2011/10/1/plan.pdf

1.2 導入 漢字指導の疑問

国語科の授業で漢字指導に割く時間は多い。しかし、なかなか効果が上がらない。習った直後は覚えているが、すぐに忘れる。テストではよい点をとるが、日常、文や文章の中で使う習慣がなかなか身に付かない。子ども達に力を付け、しかもあまり時間をかけないよい指導法はないのだろうか。

答えは、『そんな指導法はない。』と思う。教育は、やはり時間をかけ、丁寧な指導をしなければ力を付けることはできない。しかし、文や文章の中で漢字を使う習慣を身に付けさせたり、子どもに興味や関心をもたせ、漢字に慣れ親しませたりする指導法を開拓することは大事である。そして、螺旋的・反復的に指導することで力を付けることはできる。

では、どのような指導法が効果的だろうか。

1.3 1.新出漢字の指導

新出漢字の指導は、事前にまとめて指導する。学期の初めに、ノートの使い方も含めて、丁寧に指導することが大事である。読み方・意味・筆順・使い方など一点一画丁寧に指導する。新出漢字はまず読みの指導をする。それから、文字を書く。文字は縦画・横画・とめ・はね・はらいなどしっかりと書く。

まず、正しい筆順を空書きをしたりして、ノートに書くようにする。
1. 初めは、濃い鉛筆で大きな字で、しっかりと一点一画を丁寧に書く。とめ・はね・はらいを指導する。下記の※ノートの例を参考に、
2. 読み方 
3. 書き方
4. 漢字の練習:これは、一人一人が書けるようになるまで同じ字を書いて練習する。三回で書ければ三回で止める。五回で書ければ五回で止める。行の残りは白紙のまま残しておき、後日、練習に使う。(たとえば、テストで間違えたら、練習をするなど)
5. 音読み・訓読みを書く。
6. 筆順を書き、画数を書く。低学年は空書きをした後、書くのもよい。
7. 意味を書く。中学年からは、辞書で調べる習慣を付けるとよい。
8. 使い方を発表して、板書をしたりして、ノートに丁寧に書く。文作りをして、文の中で使えるようにする。
9. なりたちを調べて、まとめる。部首名を書く。このなりたちは、漢字に対する興味・関心を高め、意欲につなげることができる。この指導は、話を聞くだけの低学年、ノートにまとめる中・高学年というように、学年に応じた指導をする。

1.4 実践の続き

続きは以下のURLよりご覧下さい。

http://www.djn.co.jp/support/special/point/docs/2011/10/1/3.php

1.5 実践者紹介

福本 菊江

「美しい日本語を話す日本人の育成」を目指して、国語教育に携わってきた。

「授業は教師の命である」の信念のもと、理論と実践の統一を目指している。

東京都小学校国語研究会や全国小学校国語研究会で、全国の先生方と継続的に研究を続けている。

殊に、音声言語の指導の重要性を強調している。
現在は、初等教育研究所で国語科の担当である。

1.6 サービス紹介

教育同人社の「はなまるサポート」では、若い先生のための授業ヒント集として、毎月の学習指導ポイントを細かく解説をしています。また、不明点や疑問点などを無料で相談できます。

http://www.djn.co.jp/support/

(編集・文責:EDUPEDIA編集部 長谷川文)

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この記事を書いた人

コメント

コメント一覧 (1件)

  • 円を「1」とみなして分数の指導をすることには私も大賛成です。円は視覚的に最もわかりやすい「全体」だと思います。

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