5年・「感動をまとめよう」の指導(はなまるサポート)

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目次

1 概要

この実践は(株)教育同人社の許可を得て、「はなまるサポート」の学習指導ポイント一覧の実践を転載しています。
実践の続き(無料)をご覧になりたい方は最下部のURLからお願いします。
また、以下のURLから実践がPDFでダウンロードできます。
添付ファイル

2 はじめに

国語科の目標は、言葉の学習を通して『人間いかに生きるべきか』を追究することである。そして、今日よりも明日へとよりよく生きることを目指したいものである。

3月は、一年間を振り返って自分を見つめ、最高学年へと踏み出すための有意義なステップとなるよう指導したいものである。5年生もこの時期になると、自分の考えを明確にもち、将来に向かって目標をもつことができるようになってくる。学級の友達と自分の考えを比較することもできるようになる。このことから一年間を振り返って自分の成長を文章にまとめて交流し合うことに意義がある。それぞれの児童のよさを認め合ったり、違いから学び合ったりする活動を通して、さらに人間として成長すること、高学年としての自覚をもつことにつなげていきたいものである。
(初等教育研究所 福本 菊江)

3 この単元の位置づけ

高学年の指導事項では、中学年の「文章全体における段落の役割を理解し、自分の考えが明確になるように、段落相互の関係などに注意して文章を構成すること。」を受け、「自分の考えを明確に表現するため、文章全体の構成の効果を考えること。」につなげている。

自分の経験を振り返り、そのときの様子や気持ちを効果的に伝えるために、文章全体の構成を工夫できるようにする。同時に、書いたものを交流することで、効果的な表現の仕方についても意識を高めたい。これは、高学年の指導事項カ「書いたものを発表し合い、表現の仕方に着目して助言し合うこと。」に対応している。

そこで、『1年間を振り返って、学んだことや考えたことをまとめよう。』の指導について考えてみよう。

1年間を振り返って、感動したり、考えさせられたりした言葉や、心に刻まれた言葉とその場面を詳しく思い出して、成長の一ページとしてまとめよう。

ねらい

  1. 心を動かされた経験を振り返り、そのときの様子を文章全体の構成に生かして記述する。
  2. 友達の書いた文章を読み、表現の仕方に着目して助言し合うことを目標にしている。

この教材では、児童が1年間を振り返って最も強く心に残っている言葉を選び、それぞれの言葉と出会った場面を思い出し、どうしてその言葉に心が動かされたのか理由や根拠について考え、その経験を文章全体の構成に生かして書くことで、自分を振り返り、成長を確認する機会とすることをねらいとする。
 
また、友達の選んだ心を動かされた言葉を知り、その経験を知ることで自分と違う価値観に気付くことも大切である。単なる価値観を認め合うことを通して人との関わりをさらに深めることができると思う。また、よりよい表現方法や構成を学ぶ機会としたいものである。
(初等教育研究所 福本 菊江)

4 指導の実際

1 単元名

感動をまとめよう 5年

2 目標

自分の考えを明確に表現するため、文章全体の構成を考えて書き、書いたものを読み合い、交流し合う。

3 領域・指導事項

  • (B 書くこと)

  イ 自分の考えを明確に表現するため、文章全体の構成の効果を考えること。
  カ 書いたものを発表し合い、表現の仕方に着目し合うこと。(交流)

  • (伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項)

  イ(カ)語感、言葉の使い方に対する感覚などについて関心をもつこと。

4 評価規準

【関心・意欲・態度】

  • 最も強く心に残った言葉と出会った場面やその理由について、より詳しく書こうとしている。

【書くこと】
* 心が動かされた理由や、そのときの様子を文章全体の構成に生かして記述している。
* 友達の書いた文章を読み、読んで気付いたことやその感想を付せんに書いている。

【言語】
* 自分や友達が感動した言葉の表現の特徴について自分なりの考えをもっている。

5 指導の実際


5 実践者紹介

初等教育研究所:福本 菊江
「美しい日本語を話す日本人の育成」を目指して、国語教育に携わってきた。
「授業は教師の命である」の信念のもと、理論と実践の統一を目指している。
東京都小学校国語研究会や全国小学校国語研究会で、全国の先生方と継続的に研究を続けている。
殊に、音声言語の指導の重要性を強調している。
現在は、初等教育研究所で国語科の担当である。

6 サービス紹介

同社の「はなまるサポート」では、若い先生のための授業ヒント集として、毎月の学習指導ポイントが細かく解説されています。また、不明点や疑問点などを無料で相談できます。
http://www.djn.co.jp/support/
(編集・文責:EDUPEDIA編集部 佐藤 睦)

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