【小学5年】テクノロジーの進歩について考えよう「弱いロボット」だからできること


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1 はじめに

本記事では、国語科の説明文『「弱いロボット」だからできること』(東京書籍)の授業案を紹介します。この授業案は、テクノロジーと人との関わりについて自分の考えを発信するために、文章を読んで理解したことや既有の知識をもとに、考えをまとめていく展開になっています。資料として掲載されている教材文『テクノロジーが見せる未来』も活用し、様々な考えがあることを捉えた上で自分の考えをまとめていきます。

また、記事を発信する手段はFacebookです。子どもたちが意欲を持続させながら授業を進められるだけでなく、SNSの正しい使い方や便利さも学ぶことができるメリットもあります。ぜひ授業の参考にしてみてください。

2 身につけたい力

・自分の考えをまとめるために、文章から必要な情報を読み取る力
・自分の経験と結び付けながら文章を理解し、事例をあげて考えをまとめる力

3 単元の展開

第一次(1・2時)

〇テクノロジーの進歩について知り、学習の計画を立てる。

・テクノロジーの進歩についてインターネットや本で調べる。
・テクノロジーがどんどん進歩することに、自分が賛成かどうか考えをもつ。

第二次(3・4・5・6時)

〇『テクノロジーが見せる未来』を読み、自分の考えをまとめる。

・資料文を読み、テクノロジーと人との関わりについて自分の考えをまとめ、最初の考えと比較する。

〇『「弱いロボット」だからできること』を読み、筆者の考えを捉える。

・どんな事例が挙げられているか着目し、文章全体の構成や要旨を正確に把握する。

〇『「弱いロボット」だからできること』に対する自分の考えをまとめる。

・教材文を読み、自分の考えをまとめる。これまでの自分の考えと比較し、考えの深まりに気付いていく。

第三次(7時)

〇自分の考えを記事にまとめて、発信する。

・これまでの考えを記事にまとめて、単元を通した振り返りを行う。

文章です文章です重要です文章です文章です
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自分の考えをまとめた記事(Facebookより

4 授業のアイディア

学習プラン確認ボード

単元の導入の際に、子どもたちと共に学習計画を考え、それを補助黒板に掲示したものです。このボードを使用することで、前時までに学んだことと本時に取り組むべき課題について確認でき、学習の見通しをもつことができます。子どもたちがFacebookで発信する、というゴールに向かうため、今取り組む課題についての意味を理解し、課題の妥当性を感じながら学習を進める工夫です。

学習プラン確認ボード(指導案よりP.4)

集まれキーワードタイム

自分の考えが筆者の考えに賛成かどうかを矢印上の位置で表せるようにしたものです。『「弱いロボット」だからできること』の筆者は、“弱さを受け入れ、互いに支え合うこと”が大切だと考えているのに対し、自分は何が大切だと考えるのかを10字程度の短いキーワードにまとめます。そのキーワードをカードに記述し、矢印上のどの位置に自分の考えがあるかを貼って示します。そうすることで、友達の考えとの異同が視覚的に捉えられるようになります。その考えになった理由を意欲的に聞き合うことにも役に立つボードです。ボードの下部には、教材文を貼っておき、考えの理由を説明する際に使用できるようにしておきます。

キーワードボード(指導案よりP.4)

学習プラン振り返りタイム

できたこと・分かったこととその理由、次の時間にしたいこと、の観点でノートに振り返りを記述させます。これは、自分の考えの変化や深まりを客観的に捉えるための手立てです。また、その時間の学習において自分の考えに変化がなかった場合でも価値がある、ということをあらかじめ伝えておきます。

次の時間にしたいことについては、学習計画の修正が必要かどうか全員で考える時間を設けます。「別のグループの考えも聞きたい」等の計画の見直しが必要な意見が出てくれば、学習プランボードに書き加えます。そうすることで振り返りが次の学習に活きてくるという、振り返りの価値や実感を子どもたちにもたせます。

振り返りの観点(指導案よりP4)

5 評価

〈知識・技能〉

①文の中での語句の係り方や語順、文と文との接続の関係、話や文章の構成や展開、話や文章の種類とその特徴について理解している。

〈思考・判断・表現〉

①「読むこと」において、事実と感想、意見などとの関係を叙述を基に押さえ、文章全体の構成を捉えて要旨を把握している。
②「読むこと」において、文章を読んで理解したことに基づいて、自分の考えをまとめている。

〈主体的に学習に取り組む態度〉

①進んで自分の考えを広げ、学習の見通しをもって、分かったことや考えたことを文章にまとめたり友達に伝えたりしようとしている。

6 実践資料

第5学年西組 国語科学習指導案「自分の考えを発信しよう-『「弱いロボット」だからできること』-」
https://www.ed.kagawa-u.ac.jp/~sakasho/open-class/r2%20sidouans/5w1.kokugo.sidouan.nisiyosi.pdf

7 関連資料

【web資料】
助けがないと何もできない〈弱いロボット〉が教えてくれた、いま私たちに足りないこと(株式会社リクルート)
https://www.recruit.co.jp/blog/guesttalk/20200325_429.html

【YouTube】
“弱いロボット”が育む優しい心【SDGs2023年の世界へ】

何もできない“弱い”ロボットが人の優しさ呼び起こす 不完全さで新たな共生の可能性研究

【著書】
弱いロボット(シリーズ ケアをひらく)(医学書院)
〈弱いロボット〉の思考 わたし・身体・コミュニケーション(講談社)

8 記事執筆者のプロフィール

yojima satoe
元公立小学校教諭。
教育・子育て関連のWEBライターとして活動中。
好きなことは「本を読むこと」「食べること」。

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