「ことばでみちあんない」(光村図書2年国語)~道案内をしよう、聞こう~

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目次

本単元で身に付けたい資質・能力

本単元では、道案内をしたり聞いたりする活動を通して、事柄の順序など情報と情報との関係について理解する力を身に付ける。また、話す活動では、話す事柄の順序を考える力を、聞く活動では、集中して聞く力内容を捉える力を養う。

単元の評価基準

知識・技能

  • 共通、相違、事柄の順序など情報と情報との関係について理解している。

思考・判断・表現

  • 「話すこと・聞くこと」において、相手に伝わるように、行動したことや経験したことに基づいて、話す事柄の順序を考えている
  • 「話すこと・聞くこと」において、話し手が知らせたいことや自分が聞きたいことを落とさないように集中して聞き話の内容を捉えている

主体的に学習に取り組む態度

  • 話す事柄の順序を粘り強く考え、学習課題に沿って相手を目的地に導く道案内をしようとしている。

単元の展開【全3次(3時間)】

第1次(1時)p116の「みどりさん」の道案内のしかたについて考える

  • 学習課題「道案内をしよう、聞こう」を確認する。

教師:「今日から、言葉で道案内をする学習をします。話す方法を学習して、実際に道案内をしてもらいます。また、友だちの道案内を聞く学習もしていきます。」

  • 教科書p116のみどりさんの道案内を確認する。

教師:「今から、先生がみどりさんの道案内を読みます。道案内を聞きながら教科書の絵を見て、みどりさんが伝えたい場所を探しましょう。」

  • みどりさんの案内で分かりにくいところを話し合う。

教師:「みどりさんが伝えたい場所は見つかりましたか。見つけた場所を隣の人と確認しましょう。」

教師:「隣の人と場所が違った人はいますか。(手が挙がったら)その場所を教えてください。」

教師:「(黒板でそれぞれの場所を確認して)Aさんと一緒の場所だと思った人はいますか。Bさんと一緒の場所だと思った人はいますか。」

教師:「みどりさんの案内で分かりにくかったところはどこでしょうか。」

児童:「『しばらく行ったら』で迷いました。」

教師:「何と言ったら良かったと思いますか。」

児童:「『トイレがある角で曲がる』や『切り株のある角で曲がる』など、右に曲がる角を詳しく話すと良いと思いました。」

児童:「ベンチが何の近くにあるかを説明すると、もっと良かったと思います。」

  • 次回の学習の見通しを持つ。

教師:「次回は、道案内をするために話す順序を考えましょう。」

【板書】

第2次(2時)道案内の話す内容を考える

  • 話す事柄の順序を考え、案内メモを作る。

教師:「今日は、道案内をするために話す順序を考え、案内メモを作りましょう。それを基に、話す練習をします。まずは、待ち合わせの場所を決めましょう。次に、待ち合わせの場所までの道のりを簡単な言葉でメモしましょう。」

※教科書p117の例を確認し、「何について話すかを始めに言う」「話す順序を考える」「大事なことは詳しく言う」を押さえる。

  • メモを確認しながら、話す練習をする。

教師:「お隣の人と、交代で道案内の練習をします。聞く人は、地図を見ずにメモを取りましょう。案内が終わったら、案内された通りに行けるかを、メモを見ながら確かめましょう。」

  • 分かりづらかった箇所を共有し、必要に応じて案内メモを訂正、加筆する。

教師:「案内された通りに行けましたか。分かりづらいところがあった人は、理由と一緒に伝えましょう。アドバイスをもらった人は、自分の案内メモを直しましょう。」

  • 次回の学習の見通しを持つ。

教師:「次回は、班で道案内をします。」

【板書】

第3次(3時)グループで道案内をする

  • 本時の活動の見通しを持つ。

教師:「今日は、班で道案内をし合います。前回は、案内メモを見ながら話しましたが、できる人は、案内メモを見ずに話しましょう。聞く人は、地図を見ずにメモを取りましょう。案内が終わったら、案内された通りに行けるかを、メモを見ながら確かめましょう。」

  • 班で道案内をする。

教師:「案内された通りに行けましたか。答え合わせが終わった班は、案内で良かったところを伝え合いましょう。」

  • 教科書p117の「たいせつ」を確認しながら、学習の振り返りをする。

授業をふりかえって

本単元は、道案内を通して対話の練習をする学習です。対話ですので、本来はメモを見ずに話すことが求められますが、話す順序を考えたり、情報を整理したりするために、案内メモを作成させる流れにしました。第2次の練習で自信をつけさせ、第3次では案内メモなしで話せるようにさせたいです。

話す役も聞く役も、これまでに学習してきたメモの取り方が活かされる学習です。教科書p82の「メモをとるとき」を参考に、気を付けることを適宜確認させながら学習を進めましょう。

参考・引用図書

光村図書『こくご 二上』

参考・引用URL

https://assets.mitsumura-tosho.co.jp/7617/1031/2777/06s_k_nenkei2_03.pdf(光村図書HP内)

執筆者

MUKOせんせい

元小学校教諭としての経験を活かし、中学・高校でも講師として教壇に立つこと多数。現在は、子育てに奮闘しながら、現場で働く先生方をサポートするウェブライターとして活動中。

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この記事を書いた人

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