漢字ビンゴ 「漢字を覚えるって楽しい」そういう感覚を持って欲しい時の実践(柴田克美先生)

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目次

1 はじめに

こちらの記事は、静岡県で30年間教員をなさっている柴田克美先生がホームページに掲載されているさまざまな教育実践法の中の一つを紹介しています。
http://pinokio.blog.jp/

2 実践の内容

漢字ビンゴです。

いろんなバージョンが考えられます。

紙を折る

紙を分けました。二つに折ります。また二つに折ります。

必ず「待って。待って。」という子がいます。スピードに追い付いていけない子です。追いつけるくらいのスピードで言っているので、こういう時は追いつかないといけないのです。(これが「鍛える」部分です)

4マス×4マスの16マスができました。

漢字を書いてビンゴをする


氵(さんずい)の漢字
艹(くさかんむり)の漢字
扌(てへん)の漢字
亻(にんべん)の漢字

を1マスに1字、書いて、16マスを埋めます。

海、漢、洋、酒… 体、保…

1字ずつ発表させました。たて・よこ・ななめの字が言われて、そろったら「ビンゴ」です。

要領がわかってくると、もう夢中です。

裏返してもう一度

裏返して、次はへんとつくりを変えます。
言(ごんべん)
彳(ぎょうにんべん)
木(きへん)
糸(いとへん)
辶(しんにょう)

すると、さっきよりずっとはやく、マスを埋めます。「談」などというなかなか思いつかないものもみつけます。レベルが一段高くなるのですね。

教科書の○ページの中の新出漢字、ドリルの○ページから○ページの中から……などとやっても盛り上がります。

漢字を覚えることは、楽しい
そういう気持ちになってくれたらいいですね。

3 講師プロフィール

柴田克美(本名)

静岡県藤枝市生まれ。明治大学卒業後公立小学校教諭として33年勤め現在に至る。
その間、学研の「学習」「イマジン学園」連載、明治図書各雑誌の執筆、静岡出版文化会の「夏休みの友」など数々の著作がある。
「知的興奮・算数ドリル」(明治図書)はアドベンチャー算数として好評を博した。
近年は大手「アマゾン」の電子本サイトにてペンネーム剣崎克彦の名で「究極のダイエット」「雨ニ負ケ剣崎克彦詩集」「脳を鍛えて120歳」など多彩な分野へも執筆活動を続けている。
幼児教育の重要性を唱え、自分の息子は東大へ入学させている。現在、認知症の予防をするため介護施設をめぐりお年寄りに学ぶことの楽しさを届けている。静岡市在住。

近著
「教室掲示レイアウトアイデア事典」(明治図書2014/2/21発売)

「学級&授業ゲームアイデア事典」(2014/7/25発売)

「係活動&アイデア事典(仮称)」「学級開き&アイデア事典(仮称)」(いずれも明治図書2015/2、発売予定)

4 編集後記

教室で子どもたちがわいわい楽しそうに学習をする様子が目に浮かぶ実践です。漢字の学習は単調で面倒という子どもも多いと思いますが、このようにビンゴ形式でゲーム要素が入ると、楽しく学習できると思いました。どの漢字を書くか考える過程で今まで習った漢字を思い出したり、うろ覚えな漢字を確認して定着させたりというようなことも期待できるのではないかと感じました。
(編集・文責:EDUPEDIA編集部 内藤かおり)

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