先生として子どもと関わるボランティア
私は、大学生が遊びを考えて小学生に提供するという課外活動をしていました。その活動では、こちらの声かけや関わりに対して、子どもがどのような反応を返してくるか、ということは分かりましたが、先生として子どもと関わっているという感覚はなかったです。
ボランティアで小学校に関わり始めたのは大学2年からです。教育委員会のアシスタントティーチャー(AT)に登録しましたが、その頃は大学の授業が忙しく、小学校に行っても活動が終わるとすぐに帰り、先生方との関わりは薄かったです。なので、先生方よりも子どもとの仲が良かったです。
学ぶ視点を持って
しかし、教育実習後にボランティアへの入り方が変わりました。教育実習では、授業や子どもとの関わりだけでない学校の仕組みを学びました。それからボランティアに入ると、今まであまり意識しなかったものが見えるようになってきました。実習前のボランティアでは、「先生方は忙しいから、その邪魔にならないようにしなきゃいけない」という思いで活動していましたが、実習を終えて、「今は聞いても大丈夫そうだ」というタイミングが分かってきました。そして、「このことは、あの先生に聞いてみよう」「今日は放課後も残れる時間があるので、先生方が指導案を作っているところを見せて頂こう」と自分から思えるようになり、積極的に先生方に教えていただくようになりました。自分で学びたいポイントが見えてきたのが大きかったです。
他にも、校務分掌や先生方の勤務時間(出勤・放課後の過ごし方など)を意識して過ごせるようになりました。また、行事に向かって見通しを持つことの大切さも学びました。「今度この行事があるから、今のうちからこれをしておかないと」と丁寧に計画を立てることで行事が成功するんだという先生方の見えない支えを知ることができました。
ボランティアでしか学べないことがある
ボランティアをし始めた頃は、先生方は私に対して、「この子は本当に先生になりたいのかな?」と思い、どこまでアドバイスや指導をして良いのか分からなかったのだと思います。しかし、自分から積極的に関わり、「どうしても先生になりたい!」という思いが伝われば、先生方も快く指導してくださいました。もちろん先生方の迷惑にならないように気をつける必要はありますが、自分から学ぶ姿勢を持って臨めば、大学では得られないたくさんのことを学べると思います。
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