「かたかなをみつけよう」(光村図書1年国語)~目指せカタカナ名人! 見つけよう、書こう。~

1
目次

本単元で身に付けたい資質・能力

本単元では、子どもたちは初めてカタカナを学び、その読み方や書き順、表記を理解して、文や文章の中で使う力を身に付けていく。また、カタカナで書く言葉を進んで探し、語と語の続き方に注意しながら、簡単な文を書き表す力を身に付ける。

単元の評価基準

知識・技能

  • カタカナを読み、書くとともに、カタカナの長音、拗音、促音、撥音などの表記を理解して文や文章の中で使っている

思考・判断・表現

  • 「書くこと」において、語と語との続き方に注意しながら文を書き表している。

主体的に学習に取り組む態度

  • 身の回りからカタカナで書く言葉を進んで見つけ、これまでの学習をいかして簡単な文を書こうとしている

単元の展開【全2次(2時間)】

第1次(1時)カタカナの表記を確認し、ノートにカタカナを書く

  • 学習課題「目指せカタカナ名人! 見つけよう、書こう。」を確認する。

教師:「今日からカタカナの学習をしていきましょう。」

  • 教科書p110を声に出して読む。

教師:「指で一字一字押さえながら読みましょう。」

  • 教科書p110に使われているカタカナを見つけ、丸で囲む。

教師:「読んだ文章には、平仮名とカタカナが使われていましたね。カタカナを見つけて、丸で囲みましょう。」

  • 見つけたカタカナを発表する。

児童:「コップ」「サラダ」「ジャム」……

  • 音の数や書き順を確かめながら、「サラダ」「パン」をノートに書く。

教師:「音の数を確かめながら、カタカナを読みましょう。『サラダ』ならこうです。(一音に1回手を打ちながら『サラダ』と言う。)一緒にどうぞ。せーの……」

児童:「サ/ラ/ダ」

教師:「上手にできました。今、みんなで手を3回叩きましたね。つまり、音が全部で3つあるということです。文字も3つです。カタカナで書くときは、こう書きます。(板書する。)」

教師:「一緒に指でなぞり書きをしましょう。せーの……(教師は黒板をなぞり、子どもはそれを見ながらその場で宙になぞり書きをする。)」

教師:「ノートに書いてみましょう。」

※「パン」も同様に行う。

  • 促音に気をつけながら、「コップ」をノートに書く。

教師:「次は、手を打ちながら『コップ』と言いましょう。せーの……」

児童:「コッ/プ」「コ/ッ/プ」

教師:「分かれましたね。『コップ』には、口では言えない音がありましたが、『コ/ッ/プ』で音が3つで、文字も3つです。カタカナで書くときは、こう書きます。(板書する。)」

教師:「見てください。一つだけ小さい文字がありますね。」

児童:「『ッ』が小さいです。」

教師:「『きって』や『がっこう』のように口では言えない音は、小さい『ッ』を使って書きます。一緒に指でなぞり書きをしましょう。せーの……(教師は黒板をなぞり、子どもはそれを見ながらその場で宙になぞり書きをする。)」

教師:「『ッ』の位置に気をつけながら、ノートに書いてみましょう。」

  • 拗音に気をつけながら、「ジャム」をノートに書く。

教師:「次も難しいです。手を打ちながら『ジャム』と言いましょう。せーの……」

児童:「ジ/ヤ/ム」「ジャ/ム」

教師:「これは、『ジャ/ム』が正解です。音が2つです。ただし、カタカナで書くときは、こう書きます。(板書する。)」

教師:「見てください。一つだけ小さい文字がありますね。」

児童:「『ャ』が小さいです。」

教師:「音が2つでも、小さい文字を使って3つになることがあります。例えば、『シャツ』もそうで、小さい『ャ』を使って書きます。一緒に指でなぞり書きをしましょう。せーの……(教師は黒板をなぞり、子どもはそれを見ながらその場で宙になぞり書きをする。)」

教師:「『ャ』の位置に気をつけながら、ノートに書いてみましょう。」

  • 長音に気をつけながら、「スープ」「スプーン」「ゼリー」をノートに書く。

教師:「次は、手を打ちながら『スープ』と言いましょう。せーの……」

児童:「スー/プ」「ス/ー/プ」

教師:「これは、『ス/ー/プ』が正解です。伸ばす音も数えて、全部で3つの音がありますね。カタカナで書くときは、こう書きます。(板書する。)」

教師:「一緒に指でなぞり書きをしましょう。せーの……(教師は黒板をなぞり、子どもはそれを見ながらその場で宙になぞり書きをする。)」

教師:「『ー(伸ばし棒)』をどの文字の後に書くか気をつけて、ノートに書いてみましょう。」

※「スプーン」「ゼリー」も同様に行う。

  • 次回の学習の見通しを持つ。

教師:「次は、カタカナの言葉をたくさん見つけて、文を作りましょう。」

【板書】

※文字練習短冊黒板等を使用し、子どもたちが正しい位置を意識してノートに書けるようにする。

第2次(2時)カタカナを探して、簡単な文章を書く

  • 復習プリントを使って、前回の復習をする。

教師は、教科書p111のQRコードを読み込み、予め復習プリント「かたかなをみつけよう」を用意しておく。

  • カタカナで書く言葉を探し、ノートに書く。

教師:「カタカナで書く言葉には、どんな言葉がありますか。」

児童:「ジャングルジム」「スコップ」……

教師:「その通りです。外国の言葉はカタカナで書くので、それもヒントに探してみてください。教科書や学級図書から探してきてもいいですよ。」

教師:「見つけたら、ノートに書きましょう。」

  • 見つけた言葉を発表する。

教師は、子どもの発表した言葉を黒板に板書する。

  • カタカナの入った簡単な文章をノートに書く。

教師:「カタカナで書く言葉がたくさん見つかりましたね。最後に、黒板に書かれたカタカナの言葉を使って、文章を一つ作りましょう。できた人は、黒板に書かれていない言葉を使って二つ目の文章を作ってもいいです。」

※カタカナ探しをしてノートに書く際、教師は机間巡視をして、カタカナの表記等が合っているか見て回る。

※簡単な文章を書く際、教科書p126~127のカタカナ表を参考にするよう伝える。

※教科書p111のQRコードを読み込むと、もう一枚「かたかなをみつけよう★」のプリントが掲載されているので、単元終了後、復習する際に活用する。

【板書】

※必要に応じて、文字練習短冊黒板等を使用してください。

授業をふりかえって

初めてカタカナを学ぶ単元ですが、子どもたちは、日常生活を通してある程度カタカナの読み方を身に付けていると思われます。日頃の体験を活かして、カタカナで書く言葉をたくさん見つけさせ、自信を付ける場にしてあげたいです。

平仮名でも同様ですが、拗音はつまずきやすいポイントなので、注意深く指導することが大切です。また、長音では、「ー(伸ばし棒)」の位置によって全く違った読み方になってしまうので、子どもたちと一緒に確認していきたい所です。簡単な文を作る活動では、得意な子とそうでない子と分かれることがあるかと思います。不得意な子に対しては、まずは声に出して文を作らせるなど柔軟に対応していくことが必要です。

今後の学習の基礎となる内容です。子どもたちが「楽しい」「もっと書きたい」と思わせるような授業を心がけていきましょう。

参考・引用図書

光村図書『こくご 一上』

参考・引用URL

https://assets.mitsumura-tosHo.co.jp/5917/1031/2528/06s_k_nenkei1_03.pdf(光村図書HP内)

執筆者

MUKOせんせい

元小学校教諭としての経験を活かし、中学・高校でも講師として教壇に立つこと多数。現在は、子育てに奮闘しながら、現場で働く先生方をサポートするウェブライターとして活動中。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

この記事は、EDUPEDIAの認定を受けたライターによって書かれたものです。EDUPEDIAは、教育現場での実践経験や教育情報に関する記事の執筆について、様々な方にご協力いただいております。
教育実践の提供や記事執筆にご興味がありましたら、下記リンク(EDUPEDIAお問い合わせフォーム)よりお問い合わせください。
https://edupedia.jp/aboutus#1622473627276-8e2dffba-8002

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次