【二重跳び攻略1】成功率を大幅アップさせる指導

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作成者:matui hiroshi (Edupedia編集部)さん

成功率の大幅アップを


なわとびは狭いスペースでもできて、体力がつく運動です。手軽にできるところもいいですね。二重跳びは体力をつけるには特にいい運動です。2・3年生には少々難しいかもしれません。4年生で10回くらいを目指すといいと思います。4年生ぐらいでぐっと成功率が伸びるように思います。5年生になると体力もついてくるのか、ひとたび跳べるようになると30回→50回→・・・とすごいスピードでベスト記録を更新していきます。いつまでも「できない、ムリー」と諦めているのとは雲泥の差になります。
これから、二重跳びができるようになるコツを紹介します。基本は細やかなスモールステップを用意して、丁寧に根気よく指導することです。これに、ある道具(道具と言うほどでもない安上がりのツール)を組み合わせます。
まずは、動画をご覧ください。


この↑↑↑動画のように簡単に作ることのできる「エア二重跳び用ロープ(笑)」で、少しずつ技術をアップするように仕組むと、けっこうな成功率を得られます。動画に関する詳しい解説は、長くなるので別の記事に譲ります。下↓↓↓のリンク先をクリックしてください。
【二重跳び攻略2】エア二重跳び用ロープで成功率アップ!
この記事では、「二重跳び指導の詳細」について解説してゆきます。必ず上↑↑↑のリンク先の記事と併せてお読みください。また、動画に出てくる道具を使えば、1重跳び、2重跳び、あや跳び、交差跳び・・・など、さまざまなエアなわとびを楽しめます。騒音の苦情が出ない環境であれば、家の中でもできます。

二重跳びができない子供


まず、二重跳びがなかなかできない子供たちによく見られるパターンについて。
①ドスンドスンと音を立てる
②同じ場所で跳んでおれない。(ふらつく)
③腕全部を使って回そうとする(手首だけでいいのに)
④リズム感がつかめない(同じリズムを続けられない)
この4つのうちのどれか、または4つともが当てはまると思います。
ちなみに、二重跳びができない子供は、たいていの場合整理が苦手で文字が乱雑です。ある年、クラスであと、5人の男子だけができない状況となりました。5人の中には球技が得意な子供も含まれており、「何でけっこう運動できるのに二重跳びはできないのかな」と不思議に思っていました。5人の共通点は何かとよくよく考えてみると、全員が整理が苦手で文字が乱雑だったので、驚いてしまいました。

手首だけを美しい円を描いて回して、左の手・右の手・両足を協調させながら体勢を崩さず、素早くリズムを狂わせずに跳ぶという条件が「二重跳びの動作」として必要とされます。これらは、「整理が苦手で文字が乱雑」な子供にとっては難しいことなのかもしれません。
では、①~④を克服して二重跳びをできるようにするにはどうすればいいか。私のクラスではかなりの確度と高い効率で二重跳びを成功させることができました。どのようにして実現できたかを書いてみます。

1 上手になるためのポイント


4つのポイントを紹介します。

(1)脇を開けない
なわを速く回そうとすると、脇が空いて、腕全体で回そうとしてしまいます。でも、腕をそんなに速く回すことは難しいです。そこで、脇をしめて、手首を上下に動かすイメージでなわを回してみてください。意外と左手がうまく回せていないので、左手の練習をするのがいいかもしれません。手首だけでいいのです。

(2)体のバランスをよくして、ふらふらしない
最初はなんとか1回の二重跳びができて、しゃがみこむようにして着地すると思います。まず、それが第一歩です。しかし、それでは長く続きません。体のバランスをよくして同じ場所で垂直方向に跳べるようにしましょう。

(3)リズム
「スットン、スットン、スットン」のリズムで、2回目をやや強く回すイメージで回してみましょう。ドスンドスンと音を立てるようではうまくいきません。

(4)なわが悪い
なわの長さが自分の体に合っていない、癖がついてクルクル巻きになってしまっている等、道具の問題があると上手くいきません。

練習方法


では、上記4つのポイントを押さえながら、どのように練習させると良いかを述べていきます。

0.一重跳びをしっかりと練習させる


上にあげた①~④の上手くいかない原因は、一重跳びが苦手な子供にも当てはまります。まず、しっかりと一重跳びをマスターさせましょう。

◎ ひざ、足首を使って音を立てない
◎ 軽くバランスよく跳んで同じ場所で何回も跳べる
◎ 手首を使って速く回す。

この三つのことができれば、ぐっと二重跳びの成功に近づきます。必ずタイムを計ってトライさせてください。低学年なら30秒間で70回、高学年なら80回できるようになれば、合格でしょう。
低学年の子供なら、一重跳びの時点から、エア二重跳びをさせてあげてもいいと思います。

1.”エア”二重跳び・・・上手な子供の真似をさせる。


 上手な子供を手本にして真似をさせます。自分のクラスにいなければ、よそのクラスや高学年から連れてきたらいいでしょう。あまり必死にならないで柔らかいタッチで跳べる子供を探してきてください。
 その子供を手本にして、まず、どんな形・リズムで跳んでいるのかをつかませます。足をドタバタさせず、同じ場所で、手首を上手に使いながら跳んでいることを確認させます。「上手な子供対クラス全員」でやるのも、なんだか楽しいです。何も持っていないのだから、「すごいすごい、だれも引っかからないねー」などとちょっとお笑い要素も入れながら、盛り上げましょう。
このエア二重跳びが発展した形が、冒頭の動画です。

2.擬音で感覚を掴ませる


「シタタンシタタン」「トンタントンタン」とか、いろんな表現方法はあると思いますので、子供に受け入れられやすい表現方法で音を表してあげてください。子供たちがやっている横で、教師が声に出して、リズムをとってあげてください。後ろの方(タン)にアクセントを持って行ってあげるといいと思います。
 そのあと、子供たちには縄を持たせずに、縄を持ったつもりで手本の子供に合わせて、真似をさせます。跳びながら、「トンタントンタン」と、手を打たせるといいでしょう。
 手が打てるようになったら、今度は、両手で、両太腿を打たせます。
 だいたい真似ができるようになったら、手本なしで何回も、いいリズムになるまでやらせましょう。

3.同じ場所で跳ばせる


地面に円を書く、×印をつけるなど、同じ場所で跳べていないことを意識させます。フラフラしていたら、「ほらほら、フラついているよ」と、声掛けをしてあげて下さい。

4.子供に柄の長い縄を買わせる


子供に縄を買わせる時も、柄の部分が長いものを推奨してあげてください。二重跳びには特に柄が長い方が有利になります。今持っているなわを大事に使うのがいいですが、もし次に買う機会がある場合は、少し持つ所つまり「柄の部分」が長いなわを買って下さい。柄が長いと手首を少し動かすだけで、なわを大きく回すことができます。
子供が買ってくるロープは100~200円程度のもので、二重跳びをするにはもう少し高価なロープの方が有利です。500~1000円ぐらいのものを探してみてください。楽天等で「スポーツ用品>ロープ」などで検索すると出てきます。柄の中にちょっとしたおもりが入っていたり、ワッシャーの性能が良かったりして、回しやすいものがあります。子供にこれらの高価なものを買わせるのは難しいかもしれませんので、学校でクラス人数分ぐらい購入すればいいと思います。短縄は昔から、個人所有であるという考えが教師の頭にこびりついているかもしれませんが、そんなことはないです。道具でずいぶん違いが出てきます。
 子供に買わせるのであっても、同じ100~200円程度のものでも柄の長いものがありますので、そちらを買うようにアドバイスしましょう。業者から取り寄せて学校で斡旋してあげてもいいと思います。

5.二重跳び用ジャンプ台


「ジャンピングパネル」や「ジャンピングボード」という名前で販売されています。購入すると高いです。数万円します。でも、価値はありますので、購入してもよいと思います。それで何人かの子供が二重跳びができるようになるのであれば。


簡単なジャンピングパネルを作ることもできます。ホームセンターで板を買ってきて、板の下に原付バイクの古タイヤをバイク屋さんから5個ほどもらってきて板の下に置いて固定すれば、けっこうな反動があり、ジャンプの補助になると思います。

これを購入しないにしても、運動場よりも弾力性がある体育館の方が有利だといわれるので、二重跳びは体育館で練習させるのもいいでしょう。

目標は10回連続


最初はまぐれで1回できるようになります。それが2回、3回と増えていきます。5回ぐらいまでならふらつきながらでも跳べます。ですので、安定して、跳んでいる状態というのは10回が目途と考えていいでしょう。10回 跳ぶことができれば、後は本人の根気や持久力次第でどんどんと記録は伸びていきます。ある年は、二重跳びなんて1回もできなかった「あまり体育が得意ではなかった子供」が10回を跳びました。その後は特に指導もせず放っておいただけなのに、ほんの1カ月程度で100回を超えるまでに成長しました。
ぜひ、10回連続まで教師が支援をして、頑張らせてあげてください。そのあとは、子供が新記録を更新して、「15回できたよ」「32回できたよ」と報告させるようにして、そのたびに「すごいねー」「やったねー」と、喜びを分かち合っておけばいいのです。子供の可能性を眠らせたままにしてしまうか、輝かせるか、たいへん大きな違いです。

流行らせる


まず、過去の学級で凄くできるようになった経験談を話します。「5年生の担任をした時にはクラスの半分の子供が跳べた」「20回跳べた子供が8人も出た」などと、追い越せる程度の昔話をしておきましょう。
休み時間に教師も一緒になって練習をするといいかもしれません。女子は同調性があるので、縄跳びは好きです。流行ってきたら円になって楽しく跳んでいます。
手作りジャンピングボード4台を運動場に常設したところ、休み時間にそこに子供たちの行列ができるようになりました。軽々と跳ぶお兄さんやお姉さんをモデルにして、子供たちは形やリズムを覚えます。そうなってくると正のスパイラルが生まれます。6年生がハヤブサをするのを真似して、4年生でもハヤブサができる子供が10人以上出現した年もありました。

教師は23回ぐらいで模範を


教師は是非、跳べるようになっておいてほしいです。クラスの子供の様子に合わせて、自らが目標になってあげましょう。“出来る人”は100回跳んで威厳を示すのもいいかもしれませんが、23回ぐらいの微妙な線で(演技で)留めておいて、子供の目標にさせればいいかもしれません。“出来る人”は子供たちとデッドヒートを繰り広げ、本格的に抜き去られたら、後はひたすら「おー、すごい。やられた、やられた」と、ほめてあげる機会にしたらいいでしょう。クラスの中に、「私たちはできるんだ」という上昇気流を産み出しましょう。

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