1 はじめに
この実践は環境省「平成25年度 持続可能な地域づくりを担う人材育成事業」内で作成された、ESD環境教育プログラムです。ここから単元計画もダウンロードできます。
download(太陽の力でパウンドケーキをつくろう! ~楽しみながら、ESD(持続可能な開発のための教育)について考えよう!)
2 ESDとは
ESD(Education for Sustainable Development)とは、「持続可能な開発のための教育」という意味で、持続可能な未来や社会づくりのために行動できる人の育成を目的とした教育のことを言います。環境、人権、健康福祉、多文化共生、まちづくりなどの様々なテーマがあります。
3 実践内容
ESDの要素
持続可能な社会づくりの構成概念
- 有限性
- 連携性
- 責任性
ESD視点で育みたい能力/態度
- 【批判】批判的に考える力
- 【未来】未来像を予測して計画を立てる力
- 【多面】多面的、総合的に考える力
- 【伝達】コミュニケーションを行う力
プログラムの目標
①日々の暮らしを支えるエネルギーを、私たちはどのように得ているのかを理解します。
②多くのエネルギーの根源が、太陽エネルギーであることを理解します。
③日本とアフリカなどの途上国における国民一人当たりのエネルギー消費量の違いについて学び、途上国との格差、また日本人の多くがエネルギーを大量消費していることを理解します。
④日本のエネルギー多消費型の社会を学んだ上で、自分たちはどのような行動をすれば良いかを考える態度を養います。
プログラムの概要
①昔、日本で多く使用されていた薪(熱エネルギー)、②最近、普及し始めた、ソーラーパネル(光エネルギーを電気変換) 、③海外の発展途上国などで活用され始めたソーラークッカー(太陽熱エネルギー)、3種類のエネルギーでパウンドケーキを作る体験を通して、それぞれのエネルギーの長所・短所について体験を通じて気づきを与えます。地域の木材(利用率)と歴史、地域の気象条件(晴天率)などを講義形式で学びます。親子でコミュニケーションをとる時間を設けワークショップ形式で、私たちに出来ることを提案にまとめ、発表します。
学習指導要領との関連
- 小学校3年生 理科
- 小学校4年生 理科
- 小学校3・4年生 道徳
- 小学校6年生 理科
- 小学校5・6年生 家庭
- 小学校 総合
プログラム(単元・題材)の展開の流れ(全12時間)
【引用元】
- ウェブサイト「ESD環境教育プログラム」 ESDを知る
https://edu.env.go.jp/esd/column
- ウェブサイト「ESD環境教育プログラム」 地域ESDプログラム(群馬県)
太陽の力でパウンドケーキをつくろう! ~楽しみながら、ESD(持続可能な開発のための教育)について考えよう!
https://edu.env.go.jp/esd/program/detail_r10
4 編集後記
最初の地球温暖化について学習から、持続可能なエネルギーによるパンウドケーキにつながってとても面白い実践だと思いました。普通なら、私たちが使っているエネルギーがどう地球温暖化につながってしまうかということを学ぶだけで終わってしまうと思います。しかし、この実践では、持続可能なエネルギーとして、太陽熱(ソーラークッカー)、太陽光(ソーラーパネル)、木質バイオマス(薪)を実際に使ってみるのです。楽しみながら、とても大事なことを学ぶことができる素晴らしい実践です。
(編集・文責:EDUPEDIA編集部 宇野 元気)
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