1 はじめに
こちらの記事は、静岡県で30年間以上続く教員サークル、シリウスのホームページに掲載されている教育実践法の一つをご紹介しています。
http://homepage1.nifty.com/moritake/
2 実践内容
なわ
マイスタージャパン社のものがお薦め
特徴
- なわに適度な重みがあって、回しやすい。
- 色がついているので見やすい。2本縄で跳ぶときの目印になる。
- 握り部分のグリップがゴム製なので、手にフィットする。
【順なわ系】
◆順なわ連続8の字跳び
- 一般的な跳び方。
- 8の字を描くように連続で跳んでゆく。
◆1分間で何回跳べるか
- 制限時間内で何回跳べるか数を数える。
- 引っ掛かった時は0に戻るのではなく、その回だけカウントしない。
◆二人跳び
- 順なわ連続8の字跳びと基本的には同じ。
- 二人同時になわに入って跳ぶ。
- 同時に何人まで跳べるか挑戦するとおもしろい。
◆回す人とタッチ
- 順なわ8の字で跳ぶ。
- 進行方向にいる回す人と手でタッチする。
- なわの中心で跳ばないと、タッチできない。
回す人○ ←なわを抜けたあと
‖ ここでタッチする
‖/
/ 跳ぶ人の動き
/ ‖
/ ‖
/ ‖
○ ‖
‖長なわ
【逆なわ系】
◆逆なわを跳べるためのスモールステップ
- なわを上下に動かす。
- 上に行ったときに、なわに入る。
- なわを(跳ばなくていいので)抜け出る。これで、逆なわに入るタイミングがつかめる。
- なわが回転するかしないか程度、少しだけ回す。
- 同じタイミングでなわをくぐり抜ける。
- なわの回転を大きくするが、スピードは落とす。
- 地面に来たときに、なわをまたいで跳びこす。
- コツがつかめたら、徐々に回転のスピードを上げていく。
- 「回す人とタッチ」をすると、跳び位置が正確になる。
◆Vの字跳び
- 逆なわでなわを回す。
- Vの字を描くように、入った方へ抜け出る。逆なわで直線的に抜け出るよりも、こちらの方が跳びやすい。
‖
‖ /
‖ /
‖ / こちらへ出る
‖/
‖
‖\
‖ \ ここから入る
‖ \
‖ \
‖
◆X跳び
- 8の字跳び(順なわ)とVの字跳び(逆なわ)を組み合わせた跳び方。
- 順なわ側も逆なわ側も、Vの字を描くように跳ぶ。
- 順なわを跳んだら(A→B)、Cの位置に移動する。
- 次に逆なわを跳び(C→D)、Aの位置に戻る。
- 複数の人数で、これを同時におこなう。
- 中心部で2人が同時に跳ぶ。
- 同時に跳んだときに、タッチをすると難度があがる。
順なわ側 ‖ 逆なわ側
A \ ‖ / D
\ ‖ /
\ ‖ /
\ ‖ /
‖
/ ‖ \
/ ‖ \
/ ‖ \
/ ‖ \
B ‖ C
【複数なわ系】
◆十字跳び
- 二本のなわを十字の形(+)になるように回す。
- 二本のなわが重なる中心部分で跳び、向こう側に抜けていく。
- なわが共に順なわになる位置から入るとすぐ跳べる。
◆ダブルダッチ
- 二本のなわを平行(=)になるように回す。
- 逆なわだけを見て、なわに入る。順なわの動きは考えなくてよい。
- なわに入ったら駆け足をするつもりでジャンプする。
- なわの動かし方が難しいので、なわは教師が回すとよい。
◆三角跳び
- 3本のなわを三角形(△)になるよう6人で回す。
- 三本のなわを順番に跳んで、元の位置に戻ってくる。
- なわによって、順なわになったり逆なわになったりする。
◆世界一周
- 円を描くように、4~6本のなわを配置する。
- 順なわ跳びで、1本目から最後のなわまで、次々に跳んでいく。
- 最初にとんだなわの位置まで跳んでいく。
- 回し手を変えたり、跳び方を変える。
◆応用編
- いくつかの技を組み合わせる。
- 音楽に合わせて演技する。
3 プロフィール
静岡県教育サークル シリウス
1984年創立。
「理論より実践を語る」「子どもの事実で語る」「小さな事実から大きな結論を導かない」これがサークルの主な柱です。
最近では、技術だけではない理論の大切さも感じています。それは「子どもをよくみる」という誰もがしている当たり前のことでした。思想、信条関係なし。「子どもにとってより価値ある教師になりたい」という願いだけを共有しています。
4 書籍のご紹介
「教室掲示 レイアウトアイデア事典」(明治図書2014/2/21発売)
「学級&授業ゲームアイデア事典」(2014/7/25発売)
「係活動システム&アイデア事典」(2015/2/27発売)
「学級開きルール&アイデア事典」(2015/3/12発売)
5 編集後記
これらの様々な長なわの授業のアイディアは、どれも子どもたちが楽しみながら授業を受けることができると思いました。また、多くの方法で長なわができるため、子どもたちは飽きずに取り組めると思います。
(編集・文責:EDUPEDIA編集部 川原悠成)
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