目次
1.1 一覧にすると見えてくる
古典の文法での躓きは、中学校以降の国語の時間をたいへんつまらないものにしてしまいます。
動詞の活用形が各行にどんなものがあるのかを、各行各段一つずつ挙げてみました。一覧表にして提示をしてあげると、混乱していた頭の中が、すっとする子どももいます。
「食う」は未然形が「食わない」となって例外的であることなどもわかってきます。
他と比較すると「出る」「着る」「似る」が語幹がないことにも気が付いてくると思います。
五段 上一段 下一段
あ 食う 用いる 答える
か 書く 着る 開ける
さ 話す 信じる 混ぜる
た 立つ 落ちる 出る
な 死ぬ 似る 跳ねる
は 飛ぶ 媚びる 述べる
ま 噛む 浸みる 止める
ら 知る 懲りる 枯れる
コメント
コメント一覧 (1件)
「食う」をア行とされていますが、「言う」なども同様に、ワ行として、仮名遣いで「を」を「お」と表記するという考えかたはいかがでしょうか。
この部分はハ行四段の古典との繋がりも考えて、歴史的仮名遣い、発音と表記の違いをからめて考えさせていくと面白いところかと思います。
現代文法と古典文法の違いに嫌気がさすのではなく、発見を元に興味を持ってもらえる実践が増えればと思います。