子供が喜ぶ逆流実験

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実験のついでに

ちょっと余分で中学の領域に関連するので反則技の実験ですが、とても不思議に思えるので、「水の蒸発」の実験をする際にやってみてください。

教師のデモンストレーションだけでいいと思います。子供に見せる前に、必ず、予備実験を行って下さい。

やることは簡単です。

  1. フラスコに水を入れ、沸騰させます。
  1. フラスコにはゴム栓をして、そこからゴム管を伸ばします。ゴム管の先からは水蒸気が噴き出しますので、それをスプーンにつければ、冷えて水滴に戻ります。(要配慮:やけどに注意)
  1. 水槽の中にゴム管の先をつけます。水蒸気は始め大きな泡になってゴム管の先から出ていきますが、水の中で冷やされるので、水が深ければ水面近くまでに消えてしまいます。つまり、気体の水蒸気が液体の水にもどっていることが確かめられます。
  1. フラスコの中の水が3分の1ぐらいになった状態で火を止めて今度はフラスコを冷やします。放置しておいてもいいですが、水などにつけるといいかもしれません。(要配慮:空になるまで熱して冷ますと、フラスコが割れる恐れがありますので、注意して下さい)

この状態で、フラスコの中を指差して、「ここには何がありますか?」と、質問すると、「空気」「水蒸気」「何もない」とか、子供は好き勝手なことを言います。「うんうん、ふふふ」と怪しげな顔で期待させましょう。

  1. フラスコ内は沸騰している時は、水蒸気で満たされています。はじめに中にあった空気がほとんど追い出されていますので、水蒸気が冷えて液体の水に戻ると、フラスコ内の水蒸気の体積が急激に減りますので圧力が下がり、ゴム管の先から水槽の中の水を吸い込みます。ほとんどフラスコは水で満たされます。

科学は面白いと思ってもらえればそれでOK

けっこう派手で、面白い実験です。吸い込ませる水側に、食紅などを入れて色をつけておくと、さらに派手になります。

中学生に対してやってみてもいい実験です。水は水蒸気になると体積が急激に増え(約1700倍)、水蒸気が水に戻るときには急激に体積が減るということがわかるでしょう。

小学生の子供たちからは、「ええっ!!何で何で??」の声が聞かれると思います。

小学生に理解させるのは少し難しいですが、詳しく説明をしてあげるのもいいでしょう。「科学って不思議だなあ、面白いなあ」と思ってくれればそれでいいと思います。あるいは、「中学生でちゃんと勉強したらなぜ水が逆流したのか説明できるようになるから、分かった人は先生にこっそり答を言いに来てね」とか、煙に巻いて終わるのもいいと思います。

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