身近な不思議をさぐろう~科学おもしろ大実験~

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レポーター: 河渕結美子

目次

1 講師プロフィール

湯本 博文 先生

学研科学創造研究所所長及び、板橋区立教育科学館名誉館長。77年学研入社。学年別科学雑誌「○年の科学」シリーズの企画・編集に携わり、編集長を歴任後、「大人の科学」シリーズの開発を担当した。科学イベントの企画やTV番組の企画・出演も数多く手がける。

著書
『理数系に強い脳を育てる!理科ドーパ! 小学校全学年』

2 講座の概要

湯本先生は近年、自然に触れる機会や、生物の観察や飼育・実験などの体験を行う機会が減少した子供たちのために、少しでも理科や科学に興味を持ってもらおうとしています。

今回は、「空気」をテーマに湯本先生が、様々な機材を駆使し実験を行い、子供たちも実験に参加することにより、興味・関心を引き付ける内容の授業展開となりました。

授業内容

1、空気に重さはあるか?

空気の入っている風船と、入っていない風船を使い、重さに違いがあるかを確認します。

2、断熱膨張による断熱圧縮

全員で実験→ゴムを伸ばしたりちぢめたりする実験。
空気は、圧縮する(断熱圧縮)と温度が上がり、圧縮した空気を元に戻す(断念膨張)と温度が下がります。ゴムも同じように、のばすと熱くなり、のびたゴムを元に戻すと冷たくなります。

3、空気の重さを体感する実験 

30cm×30cmのゴム板を机の上に乗せ、中心から引っ張ると、ピタッと張り付いてとれません(吸盤になっている)。ゴム板には、900kgの空気がかかっていることを体感します。(1㎠=1Kgの大気圧がかかります。)

4、空気の流れについて(空気搬送)

空気を下から送り出して、物体を浮上させます。それを、目で確認することによって空気の流れを確認しました。

5、空気の流れについて(空気抵抗)

長細い風船を膨らませ、投げてみます。その際、空気に触れる面が広い時と狭い時とで、どれくらい風船の飛行距離に差があるかを、実験しました。

当日の教室の様子・生徒の反応

会場には、幼稚園生から大学生、また家族でいらっしゃっている方もいてさまざまな方達が、湯本先生の授業を受けにいらっしゃっていました。先生の問いかけに対し、子供たちの反応はすごくよく、みんな目を輝かせるようにして授業を受けている様子が印象的でした。また、先生が実験をなさるたび、会場は歓声に包まれ、あっという間に時間が過ぎていきました。

3 編集後記

科学の楽しさや面白さがとてもよくわかる授業内容でした。先生がおっしゃっていた「実験をすると、頭を使い応用の利く人間になる」。それは、将来子供たちが大きくなって、自分で考え工夫しなくてはならなくなった時に、今学んでいることが役に立つと湯本先生はお考えになっていらっしゃいます。それが、これからの将来を担う子供たちにとって、どれだけ重要なことかを改めて考えさせられる時間となりました。また、先生ご自身楽しんでいる様子が終始伝わり、興味関心を持ったことに対し、楽しんで取り組むことが大切なのだと私自身勉強させていただきました。

今後、今回学んだことを生かし何事にも向上心を持って取り組んでいきたいと思います。

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