水泳授業で子どもが喜ぶ活動の工夫①(リズム水泳)

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夏になると、多くの学校で水泳の授業が行われます。児童の中にはスイミングスクールに通い、低学年から様々な泳法を身に付けている子もいれば、水に顔をつけることもできない子もいます。そのように個人差が大きい中で、学校では全員一斉に水泳に取り組む授業も見られます。共通の目標設定が難しい中で、水に慣れ、楽しさを感じながら、一人ひとりが「できる」喜び、「わかる」喜びを感じる水泳学習を行うNaga先生の実践をご紹介します。

目次

1 【実践紹介】

水泳の授業の中で多くの工夫をなさっているNaga先生の実践の中で、EDUPEDIA編集部では、全学年で行うことのできる【リズム水泳】に注目しました。

「リズム水泳」とは?どんな動きを取り入れたらいいのでしょうか?

リズム水泳とは、今もっている力でできる、みんなで楽しむ運動です。楽しさを広げることにより、意欲を高めることをねらいとします。リズミカルな曲に合わせて、水に潜ったり、浮いたり、手のかきや足のけりなどの動きをしたりします。1単位時間の始めに、短い時間で準備運動のように行います。

使用する曲は、児童が好む曲やよく知っている曲を選ぶと楽しく取り組むことができます。児童と一緒に決めるのもよいでしょう。ただ、曲のテンポが速すぎると、動きを曲に合わせにくいので、避けたほうがよいでしょう。

リズム水泳に取り入れる動きとしては、

  1. 陸上とは違い、水中で行うので、ゆっくりとした動き
  2. 呼吸する、潜る、浮く、手や足で水を捉える動き

などを意識して取り入れます。

また、1年生と6年生では泳力が違うので、今もっている力で楽しめるように、学年の段階に合わせたやさしい動きを組み合わせます。曲の1番は1人や2人組のペアで行い、間奏で隊形移動をして曲の2番はグループで取り組むなどの工夫をすると、より楽しく活動できます。

今回の資料では、低学年向けに、ジャンケン遊びなどを取り入れた「崖の上のポニョ」のリズム水遊びと、中学年以上向けに、いろいろな浮き方やクロール・平泳ぎの動きを取り入れた「風の向こうへ」のリズム水泳を紹介します。

なお、クロールや平泳ぎの段階的な指導については、

「浮く・泳ぐ運動~水泳」段階的な練習カード(児童用・教師用) | EDUPEDIA

水泳授業で子どもが喜ぶ活動の工夫①(リズム水泳) | EDUPEDIA

水泳授業で子どもが喜ぶ活動の工夫②(水中ゲーム) | EDUPEDIA

【提供資料のダウンロードはこちらから】

リズム水泳(全学年)
学習活動の工夫(1)リズム水泳(全学年).xls

1~3年リズム水遊び「崖の上のポニョ」H23.xls

4~6年リズム水泳「風の向こうへ」H23.xls

2 【講師プロフィール】

Naga

東京都小学校教員。平成22年度の文部科学大臣優秀教員表彰者。また平成22年7月10日朝日新聞夕刊の連載記事「花まる先生」で紹介されている。東京小学校体育研究会水泳部に所属。東京都の小学校で体育指導、特に水泳の指導に力をいれている。水泳の授業では、児童に水に慣れてもらうことを第一目標に掲げて「ドーンじゃんけんぽん」など、遊びを取り入れながら一人一人の目標が自然と達成できるような指導を行なっている。

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