「光の性質」「人の体のつくりと運動」「ものの溶けかた」「大地の作りと変化」(はなまるサポート)

1 概要 

この実践は(株)教育同人社の許可を得て、「はなまるサポート」の学習指導ポイント一覧より転載しています。
実践の続き(無料)は最下部のURLからご覧ください。
また、以下より実践をPDFでダウンロードできます。
添付ファイル

2 実践内容

3 3年「光の性質」

扱う単元:A区分 エネルギー(エネルギーの見方)
光の反射・集光・光の当て方と明るさや温度

[A区分の問題解決の学習過程をきっちりと身につけ、定着させましょう。]と、先月も書きました。あれ、と思った方はいませんでしたか、実は「太陽と地面野様子」はB区分です。しかし、問題解決の手法がA区分の内容のように「事象とその要因が明確で、繰り返し体験できる。」ということから、内容はB区分であっても、問題解決学習を定着させることができるということです。
さて、今回の指導内容は、正真正銘のA区分です。そこで、「比較する」ことを中心に通して、問題解決の学習展開を充実させましょう。

1 事象提示

今回は、今までの問題解決が身についているかを確かめ、評価しながら進める展開を紹介します。
そこで、「鏡を持たせて、投擲板にあてる自由試行」から、多様な問題意識を芽生えさせ,問題設定させることを考えてみました。

@<color>{#ff0000,気づいたこと}
* 光を合わせると明るくなるね。
* 太陽の光を背中に反射させて当てると暖かい。
* 鏡は光を反射させて,日の当たらないところを明るくする。

2 問題設定

この事象から見つけた事実を大事にして、問題を設定させましょう。

T「これらの事実をおこしている原因になっているのは何でしょうね。」
C「太陽の光が原因だと思います。」
T「では、太陽の光について考えていけばいいのかな?」
となげかけ、太陽が引き起こした事実、見つけた事実から太陽の光の何について考えるのかを話し合わせてみましょう。」

  • 明るくなる、どのくらい明るくなるのか?・・・照度計で調べる
  • 暖かくなる、どのくらい暖かくなるのか?・・・温度計で調べる
  • 鏡をたくさん使えば、もっと暖かく、明るくなるはずだ。・・・枚数を増やしてして調べよう。

と話し合いをまとめて、@<color>{#ff0000,「光の働きや性質を追究する。」と設定させましょう。}

3 検証の事例

「鏡をたくさん使えば、もっと暖かく、明るくなるはずだ。」という問題の検証の写真です。
鏡の枚数を増やして、的になっているビーカーの水の温度を計ります。
順に1枚,2枚、3枚と増やしていきましょう。

4 発展、活用の学習・・・太陽で料理(ソーラークッカー)

さて、もっとたくさんの鏡を集めたら、どうなるでしょう。
これは、パラボラアンテナのように中心に光を集めて、その熱で料理をするものです。中心の温度は、数分で100℃以上に達します。

太陽の光が熱にかわって、料理をしてくれる。家庭でのガスや電気の熱の力と同じなんだ。と体験を通すことで、太陽の光はエネルギーだと実感することでしょう。

4 4年「人の体のつくりと運動」 B区分 生命(生命の構造と機能)

この単元は、6年生の「人や動物の体のつくりとはたらき」につながります。6年生は、体の内部、内臓なので、実際に体感することはなかなか難しく,映像などを活用して、はたらきを推論していく学習になりますが、4年生は、「体を動かす」体験から骨と筋肉を実感させることができます。

学習のねらいを、下記の「日野第四小学校21年度の研究紀要」からみてみましょう。

ロボットと人間の動きを比較する事象提示から問題意識を持たせ、事象とその要因を探るということで問題を持つようにしています。

子供たちは、腕の動きの映像をじっくり観察し、自分の腕を曲げて触り、筋肉の盛り上がりを体験し、映像と比較し、問題をもちました。ポイントは「スムーズに動くのが人間」ということです。

違いの要因を探るために、
「自分のうでをよ~く触る、体験を十分させましょう。」

5 5年「ものの溶けかた」

扱う単元:A区分粒子(粒子の保存性)物が水に溶ける量の限度

  • 物が水に溶ける量の変化 ・重さの保存

ここでは、3年生の「物と重さ」に関連して、「重さの保存」をどう扱うかを中心に展開を工夫してみます。

1 問題を持つ事象提示

目の前で、塩5gを100mlの水に溶かします。塩はどうなりましたか?
*5年生の子供たちは、3年生とは違って、客観的に因果関係を述べることができます。だから「在る物がなくなる」とは考えないでしょう。
従って、水の中に「在る」ということの証明を考えるはずです。

食塩水の飽和水溶液をスポイトで取り、黒いラシャ紙に垂らして水分を蒸発させたものです。食塩の結晶が析出しているのがよくわかります
 
次の写真は食塩水の過飽和水溶液で、塩の結晶をつくったものです。

割り箸の先にモールなどをつけておくと、そこに結晶ができます。

以上のように中身を取り出す検証実験から、食塩の水溶液には塩という物質が目に見えない粒子として、存在していることが実感できます。

6 6年「大地の作りと変化」

扱う単元:B区分地球(地球の内部)

  • 土地の構成物と地層の広がり・地層のでき方と化石・火山の噴火や地震による土地の変化

自然の少ない環境にある学校でも可能な授業の工夫を紹介しましょう。ポイントは多分どの学校にもある標本です。

標本とは、産地が明確なものをいいます。よく、お土産やさんなどで、(~の
石)とか化石を売っていることがありますが、産地不明がほとんどです。だから、子供たちが自由研究などで集めててきた石は、産地も採集者も明確なので、立派な標本なのです。

この石(堆積岩標本)から何がわかるか、それぞれの児童に手に取って見せてあげてください。

  • 粒がたくさん入っている、色はその粒の色が作り出している
  • きらきら光っている粒が見える。
  • ざらざらしている、つるつるしている
  • 縞模様がある
  • 重さも少しずつ違う
  • つめで、けずることができるのもあれば、とてもかたいものもある

 など、いくつもの観察事実が集めることができます。

7 実践の続き

実践の続きは以下のURLよりご覧になれます。
http://www.djn.co.jp/support/special/point/docs/2011/11/3/4.php

8 実践者紹介

初等教育研究所:太田 由紀夫
元東京都小学校理科教育研究会副会長、現全国構造学習研究会常任講師。
小学校のときから理科大好き人間。部活は中高大と生物部で蝶を追いかけていました。それがきっかけで山登りも好きになりました。

理科教育の楽しさを子供たちや先生方に知ってもらいたくて、この仕事をさせていただいています。また、地域のボランティアとして鮎も遡上するきれいに復活した多摩川で地域の方々と共に「多摩川で泳ぐ会・探鳥会」を続け、子供たちに自然の中で遊ぶ楽しさを味わわせてています。

9 サービス紹介

同社の「はなまるサポート」では、若い先生のための授業ヒント集として、毎月の学習指導ポイントを細かく解説をしたり、不明点や疑問点などを無料で相談できたりします。
http://www.djn.co.jp/support/
(編集・文責:EDUPEDIA編集部 下村太郎)

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