電気の利用1 〜電気を使っているモノ〜(シリウス)

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目次

1 はじめに

こちらの記事は、静岡県で30年間以上続く教員サークル、シリウスのホームページに掲載されている教育実践法の一つをご紹介しています。
http://homepage1.nifty.com/moritake/

2 実践内容

6年生の電気単元では、次の内容について学習する。

  • 電気は作り出したり、蓄えたりすることができる。
  • 電気は、光、音、熱などに変えることができる。
  • 電熱線の太さを変えると発熱の大きさが変わる

さて、第1時では、私たちの身の周りにある電気を使っている製品にはどんなモノがあるのかを見渡した。

私たちの身の周りに電気を使うモノには、どんなものがありますか。

身の周りにあるいろいろな電気製品があげられた。

  • 蛍光灯、テレビ、炊飯器、ラジカセ、パソコン…

便利な電化製品はいろいろとあるが、電気は電気のままで利用することはできない。電気をどのような働きに換えているのかを考えた。

電気は電気のままで使うことはできません。電気を、光・音・熱・運動のどれに変えて使っているでしょうか。

電気をどんなエネルギーに変換して使っているのかを考えさせた。違った側面から電気のことを考えることが、子どもたちには新鮮だったようだ。
光 :信号機、蛍光灯、懐中電灯 
音 :CDプレーヤー、ラジオ、テレビの音声、マイク
熱 :ホットプレート、ドライヤー、ハロゲンヒーター、冷蔵庫
運動:モーター、扇風機、電気自動車

次に、実際に手回し発電機で発電を体験をした。

電気を作ることができるでしょうか。実際に発電して、作った電気を使ってみよう。

  1. ゆっくり時計回し
  2. 反対の向きに回す
  3. 速く回す

手回し発電機を使って発電をおこない、豆電球・モーター・発光ダイオード・電子ブザーを取り付けた。手回し発電機のハンドルは、上記のように3種類の動かし方を指定した。

一覧表ができあがって次のように尋ねた。

豆電球・モーター・電子ブザー・発光ダイオードを大きく二つに分けると、どこでわかれますか。

少し戸惑っていたが、逆向きに回したときの結果に注目させながら
〈 豆電球・モーター / 電子ブザー・発光ダイオード 〉のように
分かれることに気づかせた。電子ブザー・発光ダイオードは、ハンドルを逆向きに回すと、働かないのである。

3 プロフィール

静岡県教育サークル シリウス
1984年創立。
「理論より実践を語る」「子どもの事実で語る」「小さな事実から大きな結論を導かない」これがサークルの主な柱です。
最近では、技術だけではない理論の大切さも感じています。それは「子どもをよくみる」という誰もがしている当たり前のことでした。思想、信条関係なし。「子どもにとってより価値ある教師になりたい」という願いだけを共有しています。

4 書籍のご紹介

「教室掲示 レイアウトアイデア事典」(明治図書2014/2/21発売)

「学級&授業ゲームアイデア事典」(2014/7/25発売)

「係活動システム&アイデア事典」(2015/2/27発売)

「学級開きルール&アイデア事典」(2015/3/12発売)

5 編集後記

本記事では、6年生の電気の単元の第一回目の指導案をご紹介しました。電気をエネルギーに変換して別のものの原動力にする、ということがわかりやすく示されています。手回し発電機の回し方で変化がおこることをこの授業で体験し、次回の授業ではその理由について迫っていきます。そちらも合わせてご覧ください。

(編集・文責:EDUPEDIA編集部 内藤かおり)

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