1 はじめに
こちらの記事は、静岡県で30年間以上続く教員サークル、シリウスのホームページに掲載
されている教育実践法の一つをご紹介しています。
http://homepage1.nifty.com/moritake/
2 実践内容
ヒトの体の単元第1回では、こんにゃくを使って骨の働きについて考えました。まず、普通のこんにゃくを見せてから
発問1「このこんにゃくは、まっすぐに立つでしょうか?」
これを見て、5人の子どもすべてが
- 立たないよ
と答えた。実際にこんにゃくを立ててみたら、すぐに倒れてしまう。当たり前といえば当たり前であるが・・・
発問2「このこんにゃくを立たせるためにはどうしたらいいでしょう。」
こんにゃくをそのまま立てせようとしても無理です。そこで、子どもたちの考えた方法は
- 割り箸をあてる
- くしを刺す
- 凍らせる
でした。そこで早速それぞれの方法で確かめることにしました。くしを刺してみたり、割り箸をあててみたりいろいろと試してみたりしています。いくつか試したあとで、一番しっかり立ったものについて聞いてみました。すると4人とも < くしを刺す > ときが一番しっかり立つということでした。
発問3「どうして、くしを刺したときに一番しっかりとこんにゃくが立ったのだと思いますか。」
- こんにゃくに刺してあるから
- くしはまっすぐだから
というものでした。ここでヒトの体について考えることにしました。
発問4「このこんにゃくとくしは人間の体に関係しています。さて人間の体の中で、こんにゃくは何でくしは何にあたるでしょう。」
少し聞き方が難しかったようです。子どもたちは答えにくそうでしたが、ヒントを出しながら次のことに気づかせました。
- こんにゃく=体
- くし=足、骨
すると「でも足は曲がるよ。こんにゃくのくしは曲がらないからちょっと違うんじゃないかな」というつぶやきがありました。
発問5「骨とくしの棒はどう違うのだろう。」
続いて骨と棒の違いについて考えました。一番の違いは「骨は曲がるけれど、くしの棒は曲がらない」ということです。
3 プロフィール
静岡県教育サークル
1984年創立。
「理論より実践を語る」「子どもの事実で語る」「小さな事実から大きな結論を導かない
」これがサークルの主な柱です。
最近では、技術だけではない理論の大切さも感じています。それは「子どもをよくみる」
という誰もがしている当たり前のことでした。思想、信条関係なし。「子どもにとってよ
り価値ある教師になりたい」という願いだけを共有しています。
(2015年1月時点のものです)
4 書籍のご紹介
「教室掲示 レイアウトアイデア事典」(明治図書2014/2/21発売)
「学級&授業ゲームアイデア事典」(2014/7/25発売)
「係活動システム&アイデア事典」(2015/2/27発売)
「学級開きルール&アイデア事典」(2015/3/12発売)
5 編集後記
こんにゃくを使った実験、とっても面白そうです。こんにゃく
(編集・文責:EDUPEDIA編集部 田中真奈)
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