【総論】中学校の先生の仕事について

小学校と比べた中学校の授業の特徴

中学校の授業は教科担任制。担任がすべての教科を教える小学校と比べると、子どもにとってはもちろん、教師にとってもその違いは大きい。
 まず、授業時数について。小学校だと、基本的には朝から帰りの会までを担任が受け持つので、「空き時間」が存在しない。しかし、教科担任制になると、1日に数時間は空き時間が生まれる。もちろん、その時間は休めるわけではなく、提出物のチェックだったり授業準備だったりと忙しくはあるが、1日中子どもたちの前に立ち続けるのに比べると、緊張感や負担感は減ることが多いだろう。
 次に、授業の内容。中学校では小学校に比べて教科の専門性が高まり、扱う内容が難しくなってくる。しかも、公立学校の場合はそれを理解度に幅がある生徒すべてが理解でき、勉強が得意な生徒も、不得意な生徒も授業に積極的に参加できるようにしなければならない。この点は、授業を行う上で多くの中学校の教師が配慮をしている点だ。
 そして、授業準備。小学校と比べると教える内容が難しくなることに伴って、基本的に1時間の授業を行うためにかける準備時間は小学校の教師よりも長くなることが多い。とはいえ、中学校では1人の教師が1つの学年の複数のクラスで授業を行うことになることが多いため、教師は同じ内容の授業を複数回やることができるので、見方によっては授業準備の負担は少なくなる。その上、授業改善がしていきやすいとは言えるかもしれない。

中学校の先生が特に心がけていること・求められること

中学校での授業で、教師にとって大きな課題になるのは、授業についてこられなくなる生徒をつくらないこと。中学校の場合、小学校と比べると教える内容が難しくなるので、いったん授業についてこられなくなった生徒が後から追いつくのは非常に難しくなってしまう。また、内容が難しい分だけ、生徒の間で学力の差がついてしまいやすいのも事実。さらには、地域によっては塾に通っている生徒が増えてきて、授業の内容をすでに学んでいたりもするので、塾に通っている生徒とそうでない生徒の差も生まれてくる。
 そのため、教師はその教科が得意でない生徒へのフォローをきめ細かく行っている。たとえば、小テストなどを行って授業で教えた内容の理解度をチェックしたり、授業だけでは理解が伴わない生徒に対しては、放課後などに補習を行うこともある。また、家庭学習のやり方を具体的に指示したり、生徒が積極的に取り組むよう保護者に協力をお願いすることもありえる。
 中学校の場合は、学習の到達度が定期テストや自治体などが行う学力調査で如実にわかるうえ、なんといっても高校入試が控えてので、学力を明確に担保することが求められている。しかも近年では子どもたちに表現力や思考力、判断力などを身につけさせることも求められており、中学校の授業に求められているものは多岐に渡っている。

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