月や太陽2(シリウス)

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目次

1 はじめに

こちらの記事は、静岡県で30年間以上続く教員サークル、シリウスのホームページに掲載されている教育実践法の一つをご紹介しています。
http://homepage1.nifty.com/moritake/

2 実践内容

月の観察をまとめよう。観察できた人は、月の形・形の変化・見えた時刻について書きましょう。(※青色=教師の発問/以下同様)
数日間の観察期間をとったあと、観察のまとめをおこないました。

月の観察をした子には、月の形・形の変化・見えた時刻の3つの視点を与えました。観察できなかった子には、月のことで知っていることを書かせました。

子どもたちの気づきには、次のものがありました。

  • 月の形がだんだん変わっている。
  • 月がだんだん膨らんでいる。
  • 月の高さが変わっている。(同じ時刻では)見える位置が高くなる。
  • 見える時間が違う。

こうした気づきから、月の形は一日ごとに変わっているか尋ねると、
子どもたちは「変わっている」との返事。

そこで月の形が日によって変わるのはどうしてなのだろう。 月−地球−太陽の関係で考えてみよう。
考えるための前提として、月は地球の周りを回っていることを教えました。三者の関係は、こうなります。地球の公転まで考えると動きが複雑になるので、太陽と地球は固定して考えるとよいことを伝えました。

個人で考えたあと、班の中で太陽、月、地球の役を決めて考えさせましたが、なかなか難しいようです。そこで、太陽のモデルとして電球を渡し、

電球を太陽に見立てて考えてみましょう。 
こう呼びかけると、電球を太陽として、月や地球を消しゴムに見立てて考え出しました。子どもたちの考えの中には、次のような言葉がみられました。

  • 影ができている
  • 地球と太陽がかぶっている
  • 月が回転すると、見えなくなるところがある。

太陽−地球−月の関係を表してはいますが、まだ断片的で十分な理解には至っていないことがわかります。

3 プロフィール

静岡県教育サークル シリウス
1984年創立。
「理論より実践を語る」「子どもの事実で語る」「小さな事実から大きな結論を導かない」これがサークルの主な柱です。
最近では、技術だけではない理論の大切さも感じています。それは「子どもをよくみる」という誰もがしている当たり前のことでした。思想、信条関係なし。「子どもにとってより価値ある教師になりたい」という願いだけを共有しています。

4 書籍のご紹介

「教室掲示 レイアウトアイデア事典」(明治図書2014/2/21発売)

「学級&授業ゲームアイデア事典」(2014/7/25発売)

「係活動システム&アイデア事典」(2015/2/27発売)

「学級開きルール&アイデア事典」(2015/3/12発売)

5 編集後記

月の観測を元に、月の満ち欠け・同じ時間でも高度がかわることなどがわかりました。次にその原因は何か?太陽・地球・月の位置関係から導き出そうとしましたが、漠然と意識できましたが、理解するにはもう一歩というところのようです。

(編集・文責:EDUPEDIA編集部 河村寛希)

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