「ウサギとカメの続き物語」で友達について考える(1)(坂本哲彦先生)

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作成者:宇野 元気 (Edupedia編集部)さん

1 はじめに

この記事は、坂本哲彦先生が運営されているホームページ、「坂本哲彦 道徳・総合の授業づくり」から引用させて頂いたものです。

坂本哲彦先生のホームページはこちら

http://sakamoto.cside.com/

「ウサギとカメ」の続きの物語で友達について考える(2)はこちら

https://edupedia.jp/article/53233f90059b682d585b622e

2 概要

この授業は、やってみて一層分かるのですが、なかなか扱うのが難しいです。大人相手の模擬授業でやると議論が白熱して楽しいかも知れません。

以前も下記の実践を掲載したことがあります。

http://sakamoto.cside.com/sakamoto2007/usagitokame.htm

対象 

小学校4年生

主題名

互いに認め合う心 

ねらい

一輪の花を差し出したカメと受け取るウサギの気持ちを話し合うことを通して、自他のよさを認め合うことのよさを感じ取り、友達と互いに高め合って生活しようとする態度を養う。

資料

「カメの反省」作:さなともこ 絵:温品賢二
(『ファンタジーの宝石箱 vo.1』全日出版 2004.9 所収)  

この資料は、イソップ童話「ウサギとカメ」の続き物語として創作された掌編童話である。

寝ていたウサギを起こさずに勝ったことを後悔するカメは、再度、競走を申込む。今回こそ、絶対に負けられないウサギは、途中、寝ることなく早々とゴールし、なかなかやってこないカメを待つ。自分のペースでゴールインしたカメは、途中、道端で摘んだ一輪の花を「やっぱり、きみのほうがずっと早かったね」と差し出す。そして、すっかりしおれた花を喜んで受け取るウサギ。

勝負が終わった後、ウサギが身に付けていたストップウォッチと、カメが身に付けていた万歩計、それぞれをのぞき見て、「すごーい!」と同時に声をあげる、という話である。

心が通じ合っていなかった二人が、二度目の競走で、互いのよさ(ウサギの足の速さ、カメの根気強さ)を認め合うとともに、それぞれのよさをストップウォッチや万歩計で客観的に捉えている。また、ウサギがカメを心配して待ったり、カメが花を贈ったりする行動もそれぞれのよさとして、さりげなく描かれている。友達として互いを理解し、信頼し合うことの大切さやそのために必要なこと(例えば、相手のよさを見付けたり、感じ取ったりすること等)を考えるのに相応しい資料である。

準備  

場面絵 ワークシート 短冊黒板

板書

授業の反省

この授業の反省としては、次のようなものがあります。

  • ①カメが差し出した花をウサギが喜んで受け取ったことをどう見るのか。
  • ②ストップウォッチと万歩計の意味をどう見るのか。
  • ③そもそも、再競走する意味をどう見るのか。

授業者がこれらの事柄に十分考えて、授業に望むと、「難しいだけにいい授業」になるかも知れません。

3 指導案(学習過程)

4 実践者プロフィール

坂本哲彦(さかもとてつひこ)
山口県山口市立徳佐小学校教頭。
1961年生まれ。
山口大学卒業、山口大学大学院修了。
山口県内公立小学校教諭、山口大学教育学部附属山口小学校教諭、山口県教育庁指導主事等を経て、現職。

自身の経験を活かして、道徳実践をHP、メルマガで数多く配信している。

坂本哲彦 道徳・総合のページ
http://sakamoto.cside.com/

5 編集後記

「ウサギとカメ」の続きの話が創作されていたことは知りませんでした。「ウサギとカメ」では、自分のペースでしっかりと進めカメが最終的には勝ちますが、「カメの反省」では、ウサギはストップウォッチ、カメは万歩計と違う基準でそれぞれの良さを見つける点がとても良いなと思いました。

勝ち負けがすべてなのではなく、人それぞれ強みがありそれをお互いに認めることが大事なのだ、と子どもたちも感じることができるような実践だと思います。
(編集・文責:EDUPEDIA編集部 宇野 元気)

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