なわとび検定 ~コスパ良好!短縄の技術がどんどん上達

21
目次

コスパ良好!

ずいぶん前から、「なわとび検定」というリズムに合わせて短縄を跳ぶ取り組みがあります。これを1~6年まで、全校的に取り組んでいた学校に勤務していました。それまでの勤務校にくらべて子供たちの短縄のスキルが格段に違います。

その学校の教師陣の指導力が特に高いというわけではありませんでしたが、6年生になるとクラスの子供たちの20%程度の子供が「ハヤブサ」をできるようになっていきます。3年生でも10%程度の子供が「ハヤブサ」ができます。私の仕事は「すごい!」「いいお手本になってねー!」と声をかけ、低学年といっしょに憧れの眼差しと拍手を送ることです。小さな資本(労働力・予算)で大きなリターン。コスパの良い実践です。

「癖になるリズムとナレーション」の音声に合わせて跳んで、級が上がるにつれてだんだんと難易度がアップするので子供たちが引き込まれてゆくのが面白いです。

指導力・指導時間をそれほど必要としませんので、コスパ良好な取り組みであると言えます。

「なわとび検定」に出会うまでは個人差に対応できないまま苦し紛れな指導をし、6年生になっても二重跳びより難易度が高い技を(ハヤブサとかは自分ができないので)指導することもなく終わっていました。それに比べると断然に良い取り組みだと思います。以下、より成果が上がる「なわとび検定」について、詳しく記してゆきたいと思います。

指導の方法

① 動画や音源、なわとび検定カードがネットに置かれています。ありがたい時代ですね。下記の所沢市のサイトは動画も検定カードも提供してくださっています。

所沢市ホームページ なわとび検定

② 教師が手本をできない場合は、動画を見せて指導します。できる子供が出てきたらミニ先生をお願いして手本になってもらいます。後述するように学校ぐるみで取り組むと、この手間がいらなくなります。YOUTUBEにもいくつも動画が上がっています。「なわとび検定」で動画検索を促しておけば、令和の子供たちは家で動画を見ながら練習してきます。

③ 基本は両足前跳び、両足前跳びですし、個々の技はしっかり指導しましょう。いくらコスパの良い取り組みと言っても、両足前跳び、両足前跳び、二重跳び辺りは丁寧に指導しましょう。基本は1回旋跳びが楽に速く跳べるようになるところからです。下記リンク先をご覧ください。この方法で3年生で80~90%程度の子供が二重跳びに成功しました。

あわせて読みたい
【二重跳び攻略1】成功率を大幅アップさせる指導 成功率の大幅アップを なわとびは狭いスペースでもできて、体力がつく運動です。手軽にできるところもいいですね。二重跳びは体力をつけるには特にいい運動です。2・3年...

④ 2か月ぐらいをかけて週に1回、教師がチェックして合格した子供には検定カードにシールを貼ってあげるかハンコを押してあげるかでモチベーションアップを図ります。上記の所沢市のサイトにはなわとびカードも公開してくれています。

なわとび検定カード(所沢市)

所沢市のカードでいうと、□(個々の技)のチェックは自分で、教師が最終的に〇(級)にチェックをします。毎日チェックしてほしいという子供の願いがあり、その声には応えてあげたいところですが、ずっとお願いをされて頻繁にチェックをするととても時間がかかります。先生による対応の差に非難の声が上がることもあります。チャンスは週1回と学校全体で取り決めておいたらいいでしょう。

⑤ チェックは厳しくすればよいと思います。最後に縄を足で止めるところまで完璧にできたら合格です(上記動画の最後のポーズ参照)。

⑥ チェックの日は各級ごと、下図のように8級の子供から横一列に並ばせます。教師が一度にチェックできる人数は5人ぐらいが限界なので、並んだ左側から5人の子供がチェックを受けます。

⑦ まず全体で一度、8~1級の音声を流して練習します。その後、8級にチャレンジの子供から順次チェックをしてゆきます。途中で引っかかったら座らせます。最後までできた子供は合格、後ろの列の右側へ移動して、次の級に挑戦します。

⑧ 学校全体で取り組んで、前の学年からデータ(級)を引き継いでおくのが良いです。学年が変わってまたなわとび検定が始まったら、合格した級から教師によるチェックを始めるのがいいと思います(チェックに要する時間を減らすため)。毎年、内容が違う「なわとびカード」が配られることが「学校あるある」です。なわとび検定は一貫性があって、子供たちが見通しを立てやすいです。

⑨ 友達が出来たら拍手をして、上手でない子供には「がんばれー」「おしいー」の声援が起こるクラスでありたいですね。日頃からそんなクラスになるように指導しておきましょう。私のクラスでは上位の級の子供の合格の時は勿論、8級や7級の子供が合格した時にも大歓声が起こって大盛り上がりでした。

コスパがよいと言うと、「なわとび検定の音声を流しているだけでよいのかな」と思ってしまう方もいるかもしれません・・・。そんなことはありません。万能薬ではありません。担当する学年に応じた指導も必要です。特に1・2年生の子供には8級や7級でも難しいですし、中学年にとって二重跳びが出てくる3級は壁になります。それぞれの技を丁寧に指導するのは必要です。

学校ぐるみでブームを起こす

12月か1月頃から、屋外用のワイヤレスアンプを「長い休み時間(20分休み?)」に外に出して、ただ、音声を流します。子供たちがワイヤレスアンプの前にだんだんと集まってきて、跳び始めます。朝、休み時間、昼休憩の時間と、スピーカーの周りで子供たちがチャレンジしている姿は微笑ましいです。

教師が検定する時期と、休み時間でのフリー練習をする時期を重ねると、盛り上がります。上手な上級生の姿を見て、低学年の子供にとって理想の形が可視化されます。また、「低学年の子供たちの理想になれるように!」と高学年の子供たちも頑張ります。相乗効果でなわとび検定がブームとなり、学校全体でどんどんレベルが上がっていきます。

ワイヤレスアンプを出し入れして、音声を流すのは体育委員会などに任せるといいと思います。ワイヤレスアンプは高価なので、落下したり雨に濡れたるするリスクを回避できるように考えてください。

休み時間、授業中ともに音声を流す場合は3級以上の子供に前に出て横1列になってお手本になるようお願いをしておくといいです。

上級者の子供は、8~6級は簡単過ぎて音声が流れている間は暇になってしまいます。その間は後ろ回転を練習するように助言するといいと思います。

学年の終わりに通知表とともに、検定結果の証書(A5版)も渡していました。そこまでする必要があるのかどうかは別として、学校ぐるみでなわとび検定を盛り上げることで、クラスや学年だけで取り組むよりもずっと大きな効果を期待することができます。

いきなり、学校全体で取り組むように提案をするのは難しいかもしれません。クラスや学年単位で始めて、成果を出すことができたら同志を作りながら、学校全体での取り組みができるように提案してみましょう。
同僚を口説き → 体育部に入り → 体育主任を口説き → 管理職を口説き → 職員会で提案する
というプロセスが必要です。できれば前年度の教育評価(教育反省)から訴えてゆき、合意と実施にこぎつけましょう。

なわとび検定と併せて長縄も1年をかけてじっくりと指導することで、子供たちの体力アップとともに健全な精神も涵養されます。是非、下記リンクもご参照ください。

あわせて読みたい
長なわ8の字連続跳び ~クラス全員成功へ まずは、教師が回してあげましょう 長なわは、休み時間にたくさんの人数で遊ぶのに、ちょうどよいです。心をひとつにして協力することができますし、体力の増進にも役立...
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次