教師の語り(学期はじめver)

"新しい子どもとの出会い。第一印象は非常に重要です。学級びらきに全力を尽くします。

新しい年や年度、学期始まりには、やっぱり、子どもたちへ、夢と希望を語りたいと思います。自分の言葉で、晴れ晴れとした明るい表情と張りのある声で、信念をもって・・・。金八先生いや、今は、テレビドラマ「ルーキーズ」の川藤先生のように・・・。私は、学級開きの時、担任の話としてするネタがあります。昔、読んだ本に載っていた<ノミの話>ですが、記憶が定かではありません。

ノミの話

「ノミが人間の大きさになったとしたら、一体どのくらいのジャンプ力があると思いますか。」と切り出します。
思いつきで発言させた後、それではと三択にします。

(1) 番 教室の天井の高さ
 
(実際にジャンプしてみせ、いかに天井の高さが高いかを印象付けます)

(2) 番 ○○小学校の校舎の高さ 

(運動場で遊んでいても、1回のジャンプで教室に戻れるねと笑いを取りながら・・・)

(3) 番 東京タワー(333M)の高さ 

(これはさすがにないなという言い方で突然思いついたように言います。)

「さあ、どれでしょう。」と選択を迫ります。

全員に必ず挙手させ、一人一人の顔をみて笑顔で確認します。(ここがポイント!)

正解は(3)番! 

多くの子は(1)番の出題のパフォーマンスが影響し、だいたい(2)番を選びます。中には、とにかく一番数値の大きいものを選ぶお調子者の子が必ずいます。しかし、その(3)番が、実は正解です。
正解を発表することでどっと教室が沸きます。一旦、ざわざわがおさまるのを待ち、静かに、ノミの話と題して、続きを話し出します。

心の蓋

「これだけ、ジャンプ力のあるノミですが、小さな小瓶に入れて蓋をして飼っていると、数ヵ月後には、蓋の高さ以上にジャンプすることができなくなるのです。先生は、人間も同じだと思います。どれだけ大きな可能性や力を秘めていても、「絶対、無理」という心の蓋を自分自身にしてしまっては、それ以上の可能性や力は発揮できないと思うからです。これから、心の蓋をとっぱらい、自分の可能性を信じて一緒にがんばりましょう。」と伝えます。

私の経験では、学年を問わず、どの子どもの心にも入ると実感しています。その後は事あるごとに「心の蓋?」と問いかけます。言い続けるから親へも浸透するのです。学級懇談や家庭訪問で話題になることで、担任としての思いややる気が「ノミの話」を媒介として、伝わるのです。その結果、何年経っても「ノミの話」という印象は続くのです。

この話の出典や信憑性は不明ですが、要は、一人一人の子どもをどこまでも伸ばしたいという強い担任の思いを伝えるということに価値を置いています。
“念ずれば花ひらく”そう私は信じて教師をしてきました。教師の語りはとても大切だと思っています。
 教師が思っている以上に、子どもにとって教師の一言は大きく影響します。熱意をもって語る言葉に力は生まれます。子どもの心を揺さぶる言葉は、いつどこでヒットするかわかりませんが、教師が子どもと向き合う中で本気になっている真剣な姿勢から生まれるものと思っています。

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子どもの発達段階や実態に応じて、伝えたいねらいに応じて、教師は思いを語ること必要です。節目、節目で、教師は子どもに夢と希望を語って欲しいと強く思います。

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