リコーダーの苦手な子供への指導


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苦手意識を払拭する


リコーダーは小学校のうちは特に、演奏する機会が多くあります。音楽に慣れ親しむ楽器としては手軽に持ち運べる点でもたいへん優れています。リコーダーが上手に演奏できることは音楽が好きになるかどうかを左右するかなり重要な要素であると考えてもよいでしょう。鍵盤ハーモニカの指導に関しても以下の指導方法は有効と思われるので、適用できそうな部分をお使いください。

ところが、初期段階での指導がうまくいかなかったり、途中でサボってしまったりした子供で、リコーダーに対していい印象を持っていない子供を見かけることが多いのは残念です。6年生になっても簡単な運指さえろくに覚えられない子供がいることもあります。

そういった子供は、音楽の時間はリコーダーにずっと苦手意識を持ったまま過ごさなくてはなりません。この苦手意識を払しょくしてしまえることができれば、音楽そのものへの関心や意欲を高めるきっかけになることは間違いありません。

苦手な子供は、何となくみんなが吹いている音を聞きながら、「自分もできている」と勘違いしていることもありますし、「どうでもいいや」と、適当な音を吹いていることもあります。場合によっては、全然違う音を鳴らして妨害に走ることもあります。リコーダーに限らず、伸び悩む子供は自分が間違っていることに気が付きません。

全体の中から何人かの子供を他の場所に移すか、全体指導の時間ではない時間帯に呼び出すなどして、一人で吹かせることが大切です。必ず、短くて簡単なフレーズでいいので一人ずつ、聴いてあげます。
教師が「シーラーシー」と吹いた後に子供Aが「シーラーシー」→→→→ 教師が「シーラーシー」と吹いた後に子供Bが「シーラーシー」→→→→ 教師が「シーラーシー」と吹いた後に子供Cが・・・・
と、必ず一人ずつ吹かせます。そこまで詰めて、「教師と自分」「友達と自分」の音の違いが分かり始め、改善しなければないことを自覚できるようになります。改善ができた子供から、合格させて、指導対象者をどんどん絞り込んでいくとよいでしょう。下記リンク先の記事も、ご参照ください。

学力保障 ~違いを分からせること、詰めること

一人で吹かせると、ひどく緊張して首をかしげるばかり。時には苛立って混乱状態になる子供もいます。罰を与えているような印象にならないように、寄り添っているムードを醸し出してください。少しずつ、難しい課題に挑戦させる必要があります。何年生であっても、出来ていなければ、「シーラーシー」あたりから始めていってあげて下さい。できないことを子供や前任の教師のせいにしないで、つき合ってあげることが大事です。その上で、以下は、そこそこの運指ができるようになった子供に対しての指導です。

スモールステップで


一曲を一気にできるようにと課題を出して「できないあなたが悪い」と責めてみても仕方ないです。できないものは、できないのです。できるように指導しなければ子供にとって音楽は「音が苦」になってしまいます。
その学年のレベルの曲が吹けない子供であっても、ゆっくり指導してあげれば、だんだんついていけるようになってきます。できれば個別指導で「褒めてあげること」ができるように丁寧な指導をしてあげてください。全体の中で吹いていると自分がどんな音を出しているのかが聞こえません。自分と向き合わせるという意味でも、一人で吹く時間を作ってあげてください。

「できなさ加減」によりますが、次のようなことに留意して指導を試みてください。

1. 1・2小節程度に区切って。・・・・・長く吹かせようとすると、混乱します。
2. 正面なら、左手と右手を逆にして、子供の鏡になってあげる。それができなければ、横に座って指を見やすくしてあげる。
3. 楽譜を読むことが難しい子供には必ず「ドレミ」を書いてあげてください。
4. 間違った音が出るだけで自分の間違いにショックを受けて前に進めなくなる子供もいます。そんな子供には、まず、音を出さずに、指だけをゆっくりうごかせるように練習させる。「ド」「ソ」「ミ」などと、声をかけてあげながら。
5. 次に、教師がゆっくり指(指だけで、音は出さない)を動かすのを見せながらまねをさせる。
6. 教師がゆっくり指を動かしながら音を出すのにあわせて、指を動かす練習。
7. 教師がゆっくり指を動かしながら音を出すのにあわせて、子供も音を出させてみる。
8. 4~7それぞれの段階が「できたら、とにかくほめる」ことが大事です。
9. タンキングなど難しいことは要求しない。・・・・・とりあえず運指ができればOKということにして、タンキングやテンポが狂っているのは後で慣らすことにしてあげてください。

一旦抱いてしまったコンプレックスを払拭するのは、時間がたつほど手間がかかることがあります。できれば早いうちに個別に付き合ってあげて、自信を取り戻してあげてください。

逆に、時間が経ったことによってレディネスが満たされているプラスの部分もあるかもしれません。いずれにせよ、あきらめず、焦らず、指導をする構えが必要だと思います。

上達した子供には副旋律(アルト)を覚えさせて、ハモらせればクラスに知的な音楽の世界が広がります。

ほめて育てる
変化を注視して、過程をほめる
もご参照ください。

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