読むことの指導(はなまるサポート)

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目次

1 概要

この実践は(株)教育同人社の許可を得て、「はなまるサポート」の学習指導ポイント一覧より転載しています。
実践の続き(無料)は最下部のURLからご覧ください。
また、以下より実践をPDFでダウンロードできます。
添付ファイル

2 はじめに

【読むこと】の指導は、読む場で読むことを繰り返すうちに力を付けることができると、よく言われる。だからといって、ただ漫然と読みを繰り返していても力は付かない。
では、どのような教材研究をして、どんな授業をすれば読みの力をつけることができるのだろうか。

3 内容

1、どのような教材研究をすればよいか

(1)いかに感動させるか。(人間の生き方(価値)について考えさせる。)

文学的な文章ではいかに情的感動をさせるかが大切である。この感動とは、人間の生き方に関する価値について追究することである。

国語の学習といえども、人間の生き方を考えさせることが重要である。そして、その価値の根拠となる叙述(キーワードやキーセンテンス)を明確にし、自分の考えをもつことである。

たとえば、小学2年生のスイミーでは、困難を勇気と知恵で乗り越えていこうとするスイミーと、スイミーの意見を取り入れ、自分の持ち場を守り、協力して大きな魚を追い出した小さな魚たちの勇気と団結のすばらしさが描かれている。

そこで、物語の中の叙述『海でいちばん大きな魚のふり。』や、そのために『けっしてはなればなれにならないこと。みんなもちばをまもること。』などから、学級での生活について、自分の持ち場を守るとは?力を合わせるとは?などについて考えさせ、一人一人の考えを明確に表現させるのである。
そのことで、自分の生活が今日よりは明日へと向上していくのである。

(2)どんな力を付けるか。

この教材で付ける力を明確にすることである。
そのためには、次のことが重要である。
1. 年間指導計画に基礎的技能や基本的能力を明記する。
2. 児童の実態を明確に把握する。

つまり、児童の実態でどんな力ができていて、どんな力ができていないかを把握し、この教材ではどんな力を付けなければならないのかを明確にするのである。

たとえば、

などである。

(3)どんな言語活動を選ぶか。

どんな言語活動で、価値と力を身に付けさせるかを考えなければならない。その言語活動は指導要領の言語活動例で示されている。その中から単元全体を貫く言語活動を選ぶことが大切である。

価値を目指して、力を付けるために言語活動を選び、授業実践をする。学習評価や授業評価をきちんとすることで力を付ける授業をすることができる。

2、教材文をすらすら読むようにするにはどうすればよいか。

授業を活性化させるには、音読・朗読が重要である。そのためには、児童一人一人が教材文をすらすらと読むことである。

教材文をすらすら読めないのに情景や心情を読み取ることはできない、と言っても過言ではない。

(1)授業に入る前に、家庭学習で教材文の音読練習をする。

○練習カードで練習
音読練習により、間違いを直す。

(2) 学校ではペアー音読で誤読を訂正

ペアー音読では、二人組で、音読する子と聞く子に分かれ、聞く子は音読する子の教科書を見ながら、誤読をチェックする。交代する。
次の回では、前の誤読がなおれば消す。

4 実践の続き

続きは以下のURLをご覧ください。
http://www.djn.co.jp/support/special/point/docs/2011/6/1/3.php

5 実践者紹介

福本菊江
「美しい日本語を話す日本人の育成」を目指して、国語教育に携わってきた。
「授業は教師の命である」の信念のもと、理論と実践の統一を目指している。
東京都小学校国語研究会や全国小学校国語研究会で、全国の先生方と継続的に研究を続けている。殊に、音声言語の指導の重要性を強調している。
現在は、初等教育研究所で国語科の担当である。

6 サービスの紹介

教育同人社の「はなまるサポート」では、若い先生のための授業ヒント集として、毎月の学習指導ポイントを細かく解説をしています。また、不明点や疑問点などを無料で相談できます。
http://www.djn.co.jp/support/

(編集・文責:EDUPEDIA編集部 川原悠成)

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