なたねプロジェクト ~タネは命の循環~(ESD環境教育プログラム・茨城県)

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目次

1 はじめに

この実践は環境省「平成25年度 持続可能な地域づくりを担う人材育成事業」内で作成された、ESD環境教育プログラムです。ここから単元計画もダウンロードできます。
 
download(なたねプロジェクト ~タネは命の循環~)

2 ESDとは

ESD(Education for Sustainable Development)とは、「持続可能な開発のための教育」という意味で、持続可能な未来や社会づくりのために行動できる人の育成を目的とした教育のことを言います。環境、人権、健康福祉、多文化共生、まちづくりなどの様々なテーマがあります。

3 実践内容

ESDの要素

持続可能な社会づくりの構成概念

  • 多様性
  • 有限性
  • 連携性
  • 相互性
  • 公平性
  • 責任性

ESD視点で育みたい能力/態度

  • 【批判】批判的に考える力
  • 【協力】他者と協力する態度
  • 【未来】未来像を予測して計画を立てる力
  • 【関連】つながりを尊重する態度
  • 【多面】多面的、総合的に考える力
  • 【参加】進んで参加する態度
  • 【伝達】コミュニケーションを行う力

プログラムの目標

①“もったいない”、“いただきます”、“家庭廃油循環”をキーワードに、ものや命を大切にすること、廃油の行方について学び、気づきを得ます。
 ②種と人間の関わり、地産地消、世界とのつながり、廃油利活用、ライフスタイルの見直し、3R、公害問題などを総合的に学びます。
 ③家族との関係を改めて見つめ直します。
 ④地域へのインタビューや発表を通じ、調べる力を伸ばし、地域とのつながりを意識します。
 ⑤グループワークや発表を重ね、他者と協力する態度やコミュニケーション能力を伸ばします。
 ⑥家庭廃油循環のしくみづくりを通じ、批判的・総合的に考える力や、計画を立てる力を伸ばします。

プログラムの概要

なたねをテーマに、ものを大切にすること(もったいない)、命の循環、家庭廃油循環の仕組みづくりを体験的に学びます。
①まず様々な種をつぶして油を抽出する実験などを通じて、種は命、エネルギーの源であることを学びます。
②人間の生活が種に依存していることや、廃油などが原因となった公害問題の歴史を講義形式で学びます。
③地域の店舗にヒアリングに行き、廃油処理方法を調べます。さらに、作成した廃油キャンドルを使用して、家族でコミュニケーションをとる時間を設けます。
④ワークショップ形式で学んだことや地域への提案をまとめ、発表します。

学習指導要領との関連

  • 小学校5年生 理科・社会
  • 小学校6年生 理科
  • 小学校5・6年生 家庭・道徳

プログラム(単元・題材)の展開の流れ(全12時間)

download(プログラムのダウンロードはこちらから)

【引用元】

  • ウェブサイト「ESD環境教育プログラム」 ESDを知る

https://edu.env.go.jp/esd/column

  • ウェブサイト「ESD環境教育プログラム」 地域ESDプログラム(茨城県)

なたねプロジェクト ~タネは命の循環~

https://edu.env.go.jp/esd/program/detail_r8

4 編集後記

導入の「一粒の種から」から、まとめの「地域に提案しよう(成果発表会)」にいたるまで、1時間1時間がしっかりとプログラムされていると思いました。講義の間に、ワークショップや地域へのインタビューもあり、子どもたちも自分たちの問題として、廃油循環やゴミ問題、3Rなどについて考えることができると思います。
(編集・文責:EDUPEDIA編集部 宇野 元気)

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