私たちのくらしと政治 6 ~ 学校たんけん税金編 ~(シリウス)

1 はじめに

こちらの記事は、静岡県で30年間以上続く教員サークル、シリウスのホームページに掲載されている教育実践法の一つをご紹介しています。
http://homepage1.nifty.com/moritake/

2 実践内容

税金で買われたものを捜しながら、学校探検をします。子どもたちが大好きな学校探検を取り入れて授業を行いました。まず、授業のはじめはクイズから入っていきました。
 

発問1 

『先生は年間約36万円の税金を払っています。これらの集められた税金は小学生のために使われているでしょうか?』

全員の子が < 小学生のために使われている > と考えました。

  • 運動場とか校舎とかは税金で作られている
  • 教科書とかただで配られている
  • 机やいすピアノを買ってもらえる

発問2 

『次にあげたものの中で、税金で買われたものはどれでしょう』

 
と、プリントを配り税金で買ったと思われるものに○をつけていきました。
 

税金クイズ

次にあげたものの中で、税金で買ってもらったものはどれでしょう。税金が使われていると思うものに、○をつけましょう。

1.社会の教科書

2.先生の自動車 

3.校長先生のかばん     

4.保健室のふとん 

5.プール          

6.H先生の眼鏡 

7.教頭先生のワープロ    

8.給食のランチ皿 

9.職員室のN先生の机 

10.スリッパ 

11.下駄箱にある靴 

12.O先生の教室にあるパソコン

13.先生の赤ペンのインク 

14.図書館の本 

15.体育館のマット

日本の小学生には、1年で1人あたり(    )円の税金が使われています。

 
問題になったのは、次のものでした。

5.プール 

7.教頭先生のワープロ

12.O先生の教室にあるパソコン 

13.先生の赤ペンのインク 
 
話し合いをしていくと、それぞれ理由が面白いのです。特に、パソコンと赤ペンについては鋭く観察していました。

  • プールはみんなで使うものだから、税金。そうしないとその人だけのプールになってしまう。
  • 公園だって、プールと同じようにみんなで使うもので、税金が使われているから学校のプールも税金。
  • 赤ペンは別に趣味で使っているわけじゃないと思う。1年から6年までの先生たちは、みんな同じペンを使っている。だからきっとこれは丸つけをするために税金で買ってもらったと思う。
  • 赤ペンのインクは税金だと思う。もし自分で選んで○をつけるのなら、鉛筆で丸つけしてもいいことになってしまうから、買ってもらったと思う。
  • O先生のパソコンは税金じゃないと思う。O先生はパソコンが好きで趣味で集めているから、自分で買ったものだと思う。
  • パソコンをもし税金で買ったのなら、みんなのために使わせてほしい。
  • パソコンはO先生がクラスの子を楽しませるために自分で買ったもの

「正解は、パソコンは私物、インクは税金で買ったものです(ただし赤のみ)」と、答えを告げました。
 

発問3

『小学生は、1年間で1人当たりいくら位の税金が使われているのでしょうか?』

いろいろな予想をたてていました。正解が71万5000円であることを告げると「エー、もったいない」「オレにくれ」という声が思わずあがりました。
 

指示1 

『では、学校の中に税金で買ってもらったものがあるか、学校探検をしてみよう』

最後に学校の中で税金で買われたものにはどんなものがあるのか、学校探検をすることにしました。子どもたちは「わーい!」と大喜びで探検に出かけていきました。
探検をする中で、ほとんどのものが税金で買われていることや先生方の私物は自分で買ったものであることに気づきました。

3 プロフィール

静岡県教育サークル シリウス
1984年創立。
「理論より実践を語る」「子どもの事実で語る」「小さな事実から大きな結論を導かない」これがサークルの主な柱です。
最近では、技術だけではない理論の大切さも感じています。それは「子どもをよくみる」という誰もがしている当たり前のことでした。思想、信条関係なし。「子どもにとってより価値ある教師になりたい」という願いだけを共有しています。
(2015年1月時点のものです)

4 書籍のご紹介

「教室掲示 レイアウトアイデア事典」(明治図書2014/2/21発売)

「学級&授業ゲームアイデア事典」(2014/7/25発売)

「係活動システム&アイデア事典」(2015/2/27発売)

「学級開きルール&アイデア事典」(2015/3/12発売)

5 編集後記

「税金」というと子どもたちにとってはあまり馴染みがなく、なんだかよくわからない、とか難しい、という印象を持ちがちかと思います。しかし身近な学校という話題に引き付けることで、税金について楽しく理解できるとても素敵な実践だと感じました。

(編集・文責:EDUPEDIA編集部 中原みなみ)

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