【おすすめ書籍】 学級経営 「〈教育力〉をみがく」 家本芳郎

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「〈教育力〉をみがく」家本芳郎、子どもの未来社、2004.9

筆者は、教育力を以下の3つだと考えています。
「指導力」…子どもに「すすんで、やろうという気持ちにさせること」
「人格の力」…「子どもが、今度の先生が大好きで、学校へ行くのを楽しみにしている」こと
「管理の力」…「子どもの生命を守る強い力」
本書には、これらの力をどう高めていくかのヒントがたくさん書かれています。

内容

なぜ、子どもたちは言うことを聞かないのか──。子どもたちが変わってしまったからではありません。教師に<教育力>が欠けているからです。<教育力>とは、指導の力・人格の力・管理の力の総合力です。これらは、生まれ備わったものではありません。教育という仕事をしながら、学んで意識して身につけ、みがきあげていく思想であり、技術です。そういう姿勢を、教師たちは忘れてしまっています……。本書は、子どもに迎合するでもなく、強圧的に管理するのでもない、教育の原点を明確にした、すべての教育者のためのマニュアルであり、バイブルです。(子どもの未来社)
http://www.ab.auone-net.jp/~co-mirai/tera-07.html

目次

第1章 教師の"教育力"(教育するということ、指導の力量 ほか)
第2章 指導には手順がある(鵜呑みにしないこと、「時間軸」「軽重」「対象」から検討する)
第3章 指導の技をきわめる(「指導」の劣化現象、実態から指導を構想する ほか)
第4章 自治の力を育てる(師弟志を一つにすれば成功す、リーダーを育てる ほか)
第5章 指導力不足をのりこえる(指導力不足ということ、指導力を育てる方針 ほか)
あとがきにかえてー「教師にむだな経験はない」

おすすめポイント

校内の打ち合わせで、窓から紙くずを捨てないように指導するように言われた時にどう指導するのか。13通りの方法を挙げ、どの指導がより良いのかを細かく評価しています。
また、子どもの自主性を育てるために、
①教師がやる
②教師がやってみせる
③教師は子どもといっしょにやる
④子どもにやらせてみせる
⑤子どもがやる
⑥かわりばんこにやる
という順序が示されたり、学級のリーダーを育てる方法などが詳しく説明されたりと、教室での学級づくりや指導方法が具体的にイメージできることが本書の大きな特徴だと言えます。
子どもの自主性を育む指導の指針となる一冊です。

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