学級担任になったら、まずやるべきこと。

学級担任の仕事は、 年度初めに学級目標を決めることから。

小学校であれ、中学校、高校であれ、学校にいる間の子どもたちの行動のすべてに責任を持つのが学級担任。学校にいる間は、まさに子どもたちの保護者のような存在で責任の重い仕事であり、その分、苦労は少なくない。しかし、子どもたちの成長を間近で見る機会が多く、学級担任の仕事には教師の仕事の魅力ややりがいが詰まっている。

学級担任として、子どもたちの学習と生活 の指導を行うに当たって、学級の実態を把握しつつ指導方針を立て、展開していくことを「学級経営」という。

学級担任は、4月に担当する学級が決まったら、すぐにそのクラスをどのような方針で経営していきたいかを考え、学級目標を考える。これは教師から子どもたちに提示することもあれば、子どもたちと一緒に決めていくこともある。そして、それに従って、さまざまな活動のやり方やルールも決まっていく。例えば、「自分たちで考えて行動できるクラスにしよう」というような学級目標だったとすると、教師が細かく指示を出すことは極力控えることになる…といった具合いだ。

また、学級目標は基本的には担任が決めるものだが、学校や学年の中でずれがあると、子どもたちに一貫した指導を行うことができなくなってしまう。例えば、同じ学年の中で「みんなで話し合って決めることができるようにする」というクラスと、「何事も一人ひとりがよく考えて決める」というクラスがあると、学年の指導を行う際には矛盾が出てしまう。したがって、学級担任が考える「育てていきたい子ども像」は、学校教育目標から外れてはいけないし、同じ学年の教師同士ですり合わせておく必要がある。

学級のルールを設けることで、子どもたちが教室で落ち着いて過ごせるようになる。

集団で行動することが初めてということも多い小学生は、特に低学年のうちは、集団で過ごすためのルールを身に付けたり、学校で集団で学ぶ習慣を身に付けることが指導の大きな割合を占める。特に大切なのは、4月の最初の1~2週間。というのは、最初の数日は、子どもたちにも緊張感があるし、新たに担任になった教師がどのような指導をするのか「様子を見ている」ことが多い期間だからだ。そのために教師の指示が通りやすいこの期間を「黄金の一週間」などと呼ぶ教師は少なくない(場合によっては「黄金の3日間」などの場合も)。この期間に学級のルールを明確にして徹底させることが、その後1年間の学級の状態を左右することになるので、教師にとっては非常に重要だ。例えば、「先生や友達に会ったら挨拶をする」「チャイムが鳴ったら席に着く」「先生が話をしている間は黙って聞く」「発言する時は手を挙げる」……。こうしたルールかをはっきりさせておくと、教師はどのような時に子どもたちをほめ、どのような時に叱るのかの基準になる。 子どもたちも、何が「してもよいこと」で何が「してはいけないこと」なのかが分かりやすくなる。

ルールづくりとその徹底は、小学校だけでなく中学校、高校においても重要だ。学校や学級の現状に合わせて設定すべきルールは違ってくるだろうが、中学校や高校では、小学校のような生活指導に関わるような内容よりも、学級担任がめざす児童生徒像や学級づくり と関わるものが多くなるだろう。たとえが、「行事には必ず全員で協力して参加する」といった こと、「問題が起こった場合は全員で話し合う」「人の話を聞くときには必ずメモを取ろう」などだ。

このように、教師にとっては、学級経営や指導を円滑にするためにあるのが学級のルール。ただ、それを決めるのが教師である以上、自分自身もそれをきちんと守るよう、日々気をつけていないとならない。また、ルールを守らなかった子どもは、どのような時でも公平に注意するようにしないと、「あのときは何も言わなかったのに、どうして今は注意されるんだ!」「あの子は注意されなかったのに、どうして私だけ?」と、子どもたちから指摘されてしまうこともしばしば。子どもたちは、教師のことを実によく見ているからだ。これが、教師が「子どもたちの前では気を抜けない」と語る理由の一つだ。

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