もののとけ方4 ~とけた塩はどこにあるか?

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目次

1 はじめに

こちらの記事は、静岡県で30年間以上続く教員サークル、シリウスのホームページに掲載されている教育実践法の一つをご紹介しています。
シリウスHP

2 とけた塩はどこにあるのか?

水にとけてしまった塩が、もし見えるとしたらどこにあるか考える授業をおこなった。

発問1 塩はどこに行ってしまったのでしょうか?この水槽の中に入っているでしょうか?

< もうなくなってしまった >
・水の中の塩はもう蒸発して、なくなってしまったと思う。壁のところにも 少しついているから。
< まだ水槽の中に残っている > → 最終的にこちらが支持された。
・水と塩は溶けてしまったんじゃないか
・前の時にもいったように、水と塩は一体化してしまったんじゃないか

< もうなくなってしまった > と、考えた子どももいたが、< まだ水槽の中に残っている > が 多数の支持を受けた。

発問2 とけた塩は、どこにいっているのだろう。もし塩の粒が見えるとしたらどこにある のか絵に描いてみよう。

< 全体 > < 下 > < 上 > < よこ > < 下と壁 >

< 全体にとけている > 9人
・水をなめると、どこでもしょっぱいので塩は全体に広がっていると思う。
・死海にも海全体に生き物が住んでいないのだから、全体に広がっていると思う
・たわしが浮くのも、全体でたわしを支えているからで、上部だけだはない。

< 下の方にある > 10 人
・塩がとけきれないときには、下にたまったから。
・塩は水よりも重たそうだから。

< 上の方にある > 7人
・下にあるのが、(バスクリンの時と同じように)だんだん軽くなって上に行くと思う。
・たわしが浮くんだから塩が上の方に集まって、支えていると思う。

< 横の方にある > 4人
・塩が多すぎたときに、ペットボトルの壁の所にくっついていたから。

< 下と横の壁 > 3人
・塩は重いから、下の方にたまっていて、蒸発した塩が壁の方にくっついていたから。

このようにたくさんの考えが出されたので、

発問3 塩は、どこにあるのか確かめる方法はあるだろうか?

< なめてみる > < 太陽にあてて乾かしてみる > < 顕微鏡で見る >
と、3つの方法が出された。そこで、実際に実験をして確かめることにした。図のようにピペッ トを使い、場所を変えながら食塩水を取り出していた。

発問4 実験のことを考えると、塩はどこにとけていると言えるでしょうか?

< 全体にとけている >
・ 蒸発皿に塩水を入れてアルコールランプで燃やしたら、上下横真ん中にやっても同じくらいの量の塩がどれにもあるから、全体に塩はとけていると思いました。
・ 水槽の中の(下上横)の塩水から塩だけが出てきた。(下上横)の水から 塩が出てきたということは、とけた塩は水槽全体へいくということである。?

食塩水のどの部分からも同じように塩が出てくること、同じように辛いことなどから、全員が < 全体にとけている > と考えた。

3 書籍のご紹介

「教室掲示 レイアウトアイデア事典」(明治図書2014/2/21発売)

「学級&授業ゲームアイデア事典」(2014/7/25発売)

「係活動システム&アイデア事典」(2015/2/27発売)

「学級開きルール&アイデア事典」(2015/3/12発売)

4 プロフィール

静岡県教育サークル シリウス
1984年創立。

「理論より実践を語る」「子どもの事実で語る」「小さな事実から大きな結論を導かない」これがサークルの主な柱です。

最近では、技術だけではない理論の大切さも感じています。それは「子どもをよくみる」という誰もがしている当たり前のことでした。思想、信条関係なし。

「子どもにとってより価値ある教師になりたい」という願いだけを共有しています。

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