はじめに
国語二年「ふきのとう」
教科書では「音読しよう」という学習活動が設定されています。
本記事では、物語文の教材研究で初めに行う下の2つを紹介します。
・文章を読んで感じたこと、考えたこと
・自分が授業を受けるなら、どう考えるか(今回の場合は「音読の工夫」)
音読を通して、「読む楽しさ」や「友達との違い(工夫、感じ方)」を味わえる単元になると嬉しいです。
竹やぶが起きる場面((+_+))
・夜の間、何をしてたんだろう?
・竹は離れ離れに立っているから、人間みたいに一緒に寝れないからちょっと寂しい。
音読
・朝になってまぶしそうだから、目を細めて。
・はっぱだから、声は小さめ。
・はっぱがたくさんあるから、みんなでささやく。
・寒いから、ぶるぶる。
・ささやいているから、声は小さめ。
・あたりはしんとしているから、みんな静かに聞いてね。
ふきのとうがふんばる場面(><)
・雪の下で動いている、、ふきのとうは動物?
・雪が重たいから、力が弱い?
・雪が布団でみたい。でも雪だから冷たい布団?
音読
・どこかで小さい声だから、急に聞こえるように。
・重たいから、荷物を運んでるみたいに。
・雪がかぶさってるから、口を押えて読む。
・ふんばっているから、綱引きみたいに。
・外が見たいから、希望の声。
雪があやまる場面m(__)m
・雪は溶けたいって思ってるんだ。遊べなくなるから溶けてほしくないな。
・水になったら蒸発しちゃってなくなるから溶けちゃだめ。
・雪が話してるけど、雪ってどの部分?全体?ふきのとうにかぶさってる所?
音読
・人の上に乗ってるから、すごく謝ってる。
・早く遊びたいから、休み時間の前みたいに。
竹やぶがあやまる場面<(_ _)>
・「すまない」って大人みたい。
・雪は「ごめんね」だから優しい。
・竹やぶは踊りたいんだ。初めて知った。
・春風って竹が揺れるくらい強い風。
音読
・「すまない」は大人っぽく。
・「わたしたち」だから、たくさんで読む。
・春風にお願いするみたいに。上をみながら。
お日さまが笑う場面(* ´艸`)
・お日さまが風を起こすって、お母さんみたい。
・春風は南にいるんだ。
・風が寝坊するって、桜も年によって咲く早さが違うのと似てる。
音読
・笑ってるから、少しあきれてる感じ。
・「おや」ってびっくりしてるみたいに。
・困っているな、だから心配するように。
・「おうい」は南の遠くに向かってるみたいだから、ちょっと伸ばして、強めに。
春風が起きる場面(=_=)
・風のあくび、背伸びってどんなの?
・風も寝るんだ。
・「おまちどお」ってお気楽な性格。
音読
・「や」って挨拶は、「おはよう」って気持ちで読む。
・あくびと背伸びしてるから、ちょっとゆっくり。
・かぜは大きそうだから、大きな声で。
・ふうっと息をはいてるから、話す前にたくさん息を吸う。
もう、すっかり春の場面 \(゜ロ\)(/ロ゜)/♪
・お日さまのおかげでみんながハッピー、ありがとうお日さま。
・ふきのとうは動物じゃなかった!
・「もっこり」って咲く音は、音楽でも使える。
・「ふきのとう」は、みんなで協力して春を楽しむ物語
・教科書に出てきた人物以外も春が来て嬉しい。
・でも、水さんは溶けてさようなら、、、涙
音読
・「ゆれる」、「とける」が繰り返してるから、嬉しさも2倍。
・みんな良かったね、って気持ちで。
・「——もっこり」のダッシュは、閉じ込められてた所から出るみたい。
・プールで息を止めて、外に出る時みたいに飛び跳ねて読む。
・桃太郎が桃から出てくる時みたいな。
・やっと外に出れて「こんにちは。」だから、礼儀正しい。
・「もうすっかり、春です」は待ちわびてた感じが出るように、ゆっくり読む。
その他
教科書の内容を理解する際、文字にだけ注目するのはもったいない気がします。
読んだり聞いたりする耳からの情報や、句読点や空白箇所と言った「間」、体での表現からも場面の様子を想像できれば、物語を楽しく読むことに繋がると思います。
また、自分の言動はみえないので、もしICT環境があれば映像で振り返る習慣をつけると、メタな意識も芽生えるかもしれません。
最後の場面は、人物みんなが歓びのオーケストラを奏でているようです。
文章から音楽が聴こえる。
音読目標の「響き」を達成するために、ピッタリの教材だと思います。
参考資料
「さんにゴリラのらぶれたあ」(霜村三二先生ブログ)
⇒『ふきのとうをよむ』
「 絵本ナビ |1000万人の絵本ためしよみサイト」
⇒作者:工藤直子さんの作品リスト
⇒絵:出久根育さんの作品リスト
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