はじめに
本記事では、主に特別支援教育で活用できる教材サイトを紹介します。
特別支援教育の視点は、すべての子どもへの学習を保障する大切な視点だと言えます。
皆さんが出会う子どもたちの学びを、少しでも豊かにする手助けになれば幸いです。
教材・指導法データベース(筑波大学特別支援教育研究センター)
筑波大学 特別支援教育研究センターにより作成された、特別支援教育において活用できる教材と指導法に関するデータベースです。
掲載されている教材・指導法は、いずれも筑波大学附属特別支援学校5校で実際に使用されてきたものです。
目的に応じたカテゴリ検索や教材、動画紹介などがあり、とても使いやすくなっています。
特別支援教育のための教材(特別支援教育デザイン研究会)
子どもたちが、自他の特徴を知り、排除ではなく、共に認め合う関係を築けるようになるための教材や、ソーシャルスキルとして生活に関連するものや、子どもが身近に感じるものをテーマにした英語学習教材など、様々な専門家の連携により開発された教材が公開されています。
(教材例)
・デジタル読み書き支援
・「楽しく体験!ソーシャルスキル」
・電子ビジュアル辞書~漢字を絵で覚えよう~
・生活シミュレーションで育てる数の力
Kanza Soft 学習教材集
サイトはこちら
インターネット環境があれば、いつでも・どこでも学習できる貴重なサイトです。
・ひらがな、カタカナ
・小学校で習う漢字の筆順
・アルファベット
・英単語の練習
・色や形のデザイン
・お金の種類や支払い方
など、多種多彩なオンライン学習ソフトがあります。
操作がスムーズで効果音も出るので、楽しく学習できます。
特別支援教育教材ポータルサイト(独立行政法人 国立特別支援教育総合研究所)
独立行政法人 国立特別支援教育総合研究所は、大学・高等専門学校・教育委員会・民間団体等との連携協力により、障害の状態や特性等に応じた教材、支援機器等活用の様々な取り組みの情報などを集約管理・データベース化し、ナショナルセンターとしての特別支援教育教材ポータルサイトを構築し、様々な利用者、関係者への情報共有、提供を行うとともにその普及活動に取り組んでいます。
NPO法人 スマイル・プラネット
20~30分程度の課題に取り組み、具体的な教育支援につなげるための「読み書きスキル簡易アセスメント」(開発:小池敏英 東京学芸大学教授)など、その児童に合った手立てとして、認知特性に配慮するなどした多様なプリントが紹介されています。
(教材例)
・教科書準拠版 プレ漢字プリント
・標準版 プレ漢字プリント(1~3年)
・九九プリント
・特殊音節練習プリント
特別支援教育「わくわく教材」
特別支援教育「わくわく教材」は、小学校の特別支援学級の担任である管理人が、障害を持つ子ども達と特別支援学級で日々かかわる中で、試行錯誤して制作し、利用してきた教材が公開されています。
(コンテンツ例)
・サイト管理人のブログページ
・神経衰弱やババ抜きなどを楽しみながら、認識能力や計算力、語彙力などを高めるカード
・生活習慣の確立を助ける行動絵カードなどのカード教材
・特別支援教育に関する用語の解説
・ものの名前や大きさ、数の概念など、学習の基礎となるような教材
まなぽん!~特別支援教材無料ダウンロードサイト~
まなぽん!は、「ぽん!と簡単に学べる」というコンセプトで、実際の教育の場(学校、塾、福祉施設)で試行錯誤しながら作成されたプリントを多数掲載しています。プリントの作成には、特別支援教育士と呼ばれる、特別支援教育の専門家が参加し、文字のフォントも「明朝体、ゴシック体、明朝体(わかち書き)、ゴシック体(わかち書き)」と個に応じて選べます。
社会科の地理・歴史・公民・理科も網羅的にプリントが用意されています。「補助教材」には漢字や計算の白紙フォーマットがあり、家庭でも活用できるツールになっています。
DINF(Disability INFormation Resources)
DINFはバリアのない世界を目指し、日本国内だけではなく国際的な連携を基盤に情報を収集しています。 特に、ICT(情報コミュニケーション技術)による障害当事者の社会参加に焦点を当て、注目すべき重要なトピックが掲載されています。
国内外の講演やシンポジウムなどの議事録も無料で閲覧できます。
また、サイト右上にある「用語解説」では、DAISY、ディスレクシア、ソーシャルインクルージョン、日本障害フォーラム、国際リハビリテーション協会など、多種多様なキーワードが説明されています。
関連ページ・リンク紹介もあり、豊富な情報を得ることができます。
「ユニバーサルデザインの良さを取り入れた学級・授業づくりハンドブック」(大分県教育委員会)
「ユニバーサルデザイン」の良さを取り入れた教育とは「配慮の必要な児童生徒にとって、なくてはならない支援」であり、「すべての児童生徒にとって、あると便利な支援」を行うことで、すべての児童生徒にとっての 「分かる、できる」を保障する教育(学級・授業)です。(ハンドブックより)
「学習や生活のきまり「授業の組み立て」など、7つの視点で具体的な取組が紹介されています。写真やイラスト、チェックシートもあり、とても使いやすくなっています。
その他、教育センター等
各地域の教育委員会や教育センター、学校、研究会等も、先生方が工夫して作られた教材・教具や指導法を共有し、公開しています。
一例をご紹介します。
教材・教具 – 特別支援教育自作教材教具ライブラリー(埼玉県立総合教育センター)
コメント