【目次】
- 開発した経緯
- ねらい
- 教材の概要・使用方法
中学校学習指導要領が平成29年に改正され、理科における災害教育・防災教育を中学校第3学年で扱っていたのが、全学年を通して体系的に扱うこととされました。
日本は災害の多い国ですので、自分の安全は自分で確保する能力をつけておくことが大切です。東日本大震災以降、災害や防災についての知識や緊急事態に迅速かつ適切に行動するための判断力は重要視されています。
いままでの理科の教科書では、中学校第3学年の最後で災害や防災について扱います。しかし、教科書を最初から順番に授業をすすめると、災害や防災に入るころは、中学校第3学年の冬。つまり、バリバリ高校入試直前です。この単元は、入試問題の頻出分野では決してないので、学校によれば十分な授業時間を取らずに説明口調の効率的で単調な授業で済ませるところも少なくないでしょう。現に、私もこの分野を時間を割いてやった記憶がありません。入試に必要なワークを解いていた気がします。
そこで!災害教育、防災教育を全学年を通して体系的に学べるような教材を作成しました。生徒の主体性を重視したワークショップを多く組み込んであります。
開発した経緯
(背景)○中学校学習指導要領の変遷
平成20年
* 第3学年で自然災害が必修化
↓
平成29年
* 「地震・火山」「気象」の単元で移行措置あり
* 自然災害教育を全学年を通して行う
・理科における防災教育
- 自然現象のメカニズムと様々な災害の危険について理解する
- 自然災害に対して、科学的根拠に基づいて適切な意思決定力を育成する
- 災害に備え適切な行動がとれるよう準備する
(引用:教師教育講座第15巻中等理科教育 p.318 著 磯崎哲夫)
ねらい
- 自然災害の危険についての理解を深め、身を守る能力や態度を身につける
【知識及び技能】【主体的に学習に取り組む態度】
- 科学的根拠に基づいて適切な意思決定や行動選択ができる
【思考力・表現力・判断力等】
- 災害に備え適切な行動がとれるよう準備する
【思考力・表現力・判断力等】
教材の概要・使用方法
- Ⅰ.災害とは何か考えてみよう
- Ⅱ.自然災害とは
- Ⅲ.防災とは
- Ⅳ.すごろく避難訓練
- Ⅴ.災害時シナリオワークショップ
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