はじめに
こちらの記事は、静岡県で30年間以上続く教員サークル、シリウスのホームページに掲載されている教育実践法の一つをご紹介しています。
シリウスのホームページはこちら→ 静岡教育サークル/シリウス
水に関する絵は難しい
写生や空想画で、水を描くにはいくつかのポイントがあります。海や水族館の絵を描いた時にしどうしたポイントを以下に記します。
海の塗り方について
・海の色は厚め(緑系+茶系)がよい
・筆をばらして、すき間をつける。水は少しでちゃっちゃっちゃ
→ 太陽があたって光った海の表現になる
・白→海の色→水で取る→下地の白が浮き出てくる
・雪景色では、この反対のことをすると雰囲気が出る。
濃い渋めの色で塗る(紺など)→濃い白をかける→白の間から下地の色が垣間見える
・海の色、一度ぬったあと雑巾で部分的に拭き取る。
水槽について
・水槽の深さを出すために、下の方ほど濃く塗りグラデーションをつける。
上から、ライトの光を描き込む
・水族館で水槽を描くのは難しい。水槽と魚だけの絵になってしまう。
水槽の向こう側に見ている人がいるような絵にしてもおもしろい。視点が、水槽の中にある。
・水槽の水は薄めでもよい。
海の生物について
・イルカや魚を浮き上がらせるために
魚の回りを白で縁取ったり、海の色を水で落とす。
・目の引っかかり場所をつくる
どこも均一に同じ塗り方ではなく、混んでいる場所(塗りこんである場所)は、
魚の回りを、水をたっぷりしみこませた筆でふき取ってやる。
・重ね塗りの時、二回目に塗るのは雑の方がよい。下地の色が見え隠れする。
濃い色+濃い色→子どもの仕事なのでずれた輪郭線ができる。このずれた輪郭線が魅力になる。
・魚のぬりかた(一例)
1.一度目を塗る
2.コンテで軽く塗って、指でこする
3.一度目と同じ色で、もう一度塗る
・生き物を必要以上に大きく描かせてはダメ。細かい部分の描写を追究しなくて
はいけなくなるし、生き生きとした絵にならない
・動物の絵は目が大事。生き生きとした目にしたい。
背景処理
・白い網でまわりを囲む
・構成
構成に困ったら円(サークル)をつくる
曲がった線(虹や弓のようなラインをつくる)→ 道や柵や網でつくる
・粗と密
おおざっぱな部分とみっちり塗りこんである部分があるといい
・色は白黒に置き換えることができる。うんと明るいところ、うんと暗いところ
を意識させて色を塗らせる。
そのほか
・絵を描かせる前に教師の出す条件
同じ大きさはダメ、同じ方向を向いているのはダメ、同じ高さはダメ
・自分の好きな色は何?→その好きな色に子どもの遊びを加える
・絵は積み木と同じだよ
1段2段3段目までは簡単。5段ぐらいになると難しい。バランスが崩れると壊れちゃう。
・白で残すところ:魅力がある。色は白が近くに来ると引き立つ
プロフィール
静岡県教育サークル シリウス
1984年創立。
「理論より実践を語る」「子どもの事実で語る」「小さな事実から大きな結論を導かない」これがサークルの主な柱です。
最近では、技術だけではない理論の大切さも感じています。それは「子どもをよくみる」という誰もがしている当たり前のことでした。思想、信条関係なし。「子どもにとってより価値ある教師になりたい」という願いだけを共有しています。
(2015年1月時点のものです)

コメント