「ことばの授業」−インタビューをしよう!−

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作成者: EDUPEDIA編集部 (Edupedia編集部)さん

1 ~プロの新聞記者に学ぶ、インタビューのコツ~

2 【授業概要】

読売新聞の記者が学校におもむき、企業教育研究会(ACE)のスタッフと一緒に出前授業を行います。記者が担任の先生に行うインタビューを直接見ることで、生徒たちは質問の仕方やコツ、メモの取り方などを学びます。

学んだあとは即実践!ということで生徒は特別ゲストとしてともに授業に参加していただいている保護者や地域の方に直接「仕事について」のインタビューに挑戦します。

新聞記者から直にインタビューのコツを学ぶだけでなく、身近な方たちの仕事にかける思いなどを聞く、キャリア教育の入り口としての側面もあります。

今回取材させていただいた学校の先生は、この授業で学んだコツを「地域の防災マップを作ろう!」という社会科の授業において、生徒が地域の方々にインタビューする際に活かしたいとおっしゃっていました。(EDUPEDIA編集部 神前達哉)

3 【授業全体の流れ】

~1時間目~

1. 新聞が出来るまでを知ろう!

ビデオ教材を利用して、新聞ができるまでの過程を知る。

2 プロの記者のインタビューを実際に見てみよう!

記者が担任の先生にインタビューする様子を見ることで、インタビューの仕方、メモの取り方を学ぶ。

3 インタビューのコツを学ぼう!

企業教育研究会(ACE)のスタッフ との掛け合いで、記者が行ったインタビューを振り返りながら、インタビューのコツを知る。

~2時間目~

4 スペシャルゲスト(地域の方々、保護者)に実際にインタビューしてみよう!

5 伝えたいことをグループでまとめ、発表してみよう!

4 【インタビューのコツ】

 子どもたちは新聞記者が先生にインタビューする様子を見ることで、インタビューの仕方、メモのとり方を学びます。

・話を聞くときのコツ

1. 「相手に興味があることを示すこと(例:うなずく等)」

2. 「みんな(≒読者)が興味をもちそうなことを見つけること」

3. 「つっこむこと(例:聞いた内容を深めていく)」

・メモをとるときのコツ

1. 大事なこと=キーワードだけを書く」

2. 「ひらがなや記号をつかい簡略化すること(例:小学校5年生=小5等)」

3. 「消しゴムは使わない」

・インタビューのルール

2時間目は以下の5つのルールを守って、地域の方に仕事についてインタビューをします。

1. 始めと終わりにあいさつをする

2. 順番に交替制でインタビューする

3. 前の人と同じことは聞かない

4. 他の人がインタビューしているときもメモを取る

5. インタビューのあと、グループで2〜3行にまとめる

5 【この授業の優れている点】

  • 新聞記者が担任の先生にインタビューをしている様子を生で見ることができる。
  • インタビューのコツやメモの取り方を身につけることができる。
  • インタビューの取材メモを整理し、2〜3行にまとめるので、要約する力を身につけることができる。
  • 世代の異なる地域の方にインタビューをすることで、異なる世代、初対面の人との話す姿勢を身につけることができる。
  • 普段は話す機会のない地域の大人から仕事の話を聞くことで、働くとはどういうことかを考えるキッカケになる。

6 【出前授業後の活用】

・社会科見学や総合的な学習の時間での活用

インタビューの仕方、メモのとり方を学習することで、社会科見学の事前学習や総合的な学習の時間の場面で活用することができます。また、日頃の授業中においても人の話を聞く姿勢ができるようになります。言語活動ではインタビューのコツを適用して円滑なコミュニケーションが取れるようになるはずです。

7 【当日の様子】

「目を閉じてください。手を叩く音が聞こえたら、その瞬間から、あなたは新聞記者です。」そう聞いて子どもたちは、互いに顔を見合わせ、恥ずかしそうに笑いました。こうして生まれた小さな記者たちは、メモ帳と鉛筆を手に、インタビューをします。

インタビューの対象は、この日のために集まってくれた大人たち。その中には、ネイリストや、看護師、イラストレーターなどをされている方々がいらっしゃいました。普段、子どもたちがなかなか接することのできない人たちばかりです。さっき学んだばかりの「取材の基本」をフルに使って、インタビューの質問や、記事の内容を考える子どもたち。限られた制限時間の中で、次第に集中力が研ぎ澄まされてゆきます。

「ここは名詞で止めた方が簡潔になるよ。」「こんな言葉も使いたかったんだけど、2行にまとめなきゃいけないんだよね。難しいなあ。」

仲間の記者たちと頭を悩ませる子どもたち。その真剣な姿に、教室の大人たちは微笑みました。そうして出来上がった記事は、初々しく、子どもらしさに溢れていましたが、きちんとまとまった立派なものでした。

最後は、本物の記者さんが、できたての記事に花丸をつけてくれました。一仕事終え、満足そうな表情を浮かべる子どもたちが、今でもはっきりと印象に残っています。
(EDUPEDIA編集部 松井世子)

8 【団体紹介】

・読売新聞東京本社教育支援部

読売新聞教育支援部は、教育面での社会貢献事業(CSR)を推進する部署として2004年に発足しました。部所属の記者による出前授業「ことばの授業」の実施や新聞記事を活用した教職員向けNIE教材「読売ワークシート通信」の作成、配信など、新聞社の強みを生かした活動を展開しています。

・NPO法人企業教育研究会(ACE) 

NPO法人企業教育研究会は、千葉大学教育学部、静岡大学教育学部を基盤として活動する「企業と連携した授業づくり」を専門とするNPOです。授業のコンテンツ開発はもちろんのこと、実施校募集、授業実施までをNPOがサポートさせていただきます。
http://ace-npo.org/
出前授業の申し込みはこちら→ http://ace-npo.org/info/kotoba/oubo.html

対象:小学校3年生から中学生まで
所要時間:2時間
費用:無料

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