メモリアル・ツリー~10年後の私へ~(ESD環境教育プログラム・大分県)

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目次

1 はじめに

この実践は環境省「平成25年度 持続可能な地域づくりを担う人材育成事業」内で作成された、ESD環境教育プログラムです。ここから単元計画もダウンロードできます。

download(メモリアル・ツリー~10年後の私へ~)

2 ESDとは

ESD(Education for Sustainable Development)とは、「持続可能な開発のための教育」という意味で、持続可能な未来や社会づくりのために行動できる人の育成を目的とした教育のことを言います。環境、人権、健康福祉、多文化共生、まちづくりなどの様々なテーマがあります。

3 実践内容

ESDの要素

持続可能な社会づくりの構成概念

  • 多様性
  • 連携性
  • 相互性
  • 責任性

ESD視点で育みたい能力/態度

  • 【協力】他者と協力する態度
  • 【関連】つながりを尊重する態度
  • 【多面】多面的、総合的に考える力
  • 【参加】進んで参加する態度
  • 【伝達】コミュニケーションを行う力

プログラムの目標

校庭の樹木の中から「私の好きな木」を選び、その木を詳しく学ぶことによって、自然に親しみを持ち、緑を守ることの大切さを知り、木を守るために自分にできることを考え、実践することを促します。また子ども達が20歳になった時、同窓会などで今回のDVDを見て、10年前の自分と木の様子をふり返ることで、これからの新たな未来を考えるきっかけとなる記録を残します。環境教育は、映像や音楽など他の分野と関連付けることで様々な展開を図ることが可能であり、多くの方達に関わっていただけるものであることを検証します。

プログラムの概要

子ども達にとって最も身近な自然の一つである「校庭の樹木」。この中から「私の好きな木」を選び、その木を詳しく学ぶプログラムです。小学4年生は「1/2成人式」を迎える年齢。「10年後、20歳になった私はこんな私でありたい」という願いを「私の好きな木」に誓い、その様子を映像に残します。その映像に、オリジナルのBGM(なるべく木製楽器を使用する)をのせてDVDにしたものを児童に配布するとともに、平成25年時の記録映像として学校に保管します。そのDVDの上映会には、授業に協力して下さった方や保護者を招待し、オリジナル曲の作曲家と演奏家による生演奏会を行い、その後、楽器との触れ合いに時間を設けました。

学習指導要領との関連

  • 小学校4年生 理科・総合・音楽

プログラム(単元・題材)の展開の流れ(全8時間)

download(プログラムのダウンロードはこちらから)

【引用元】

  • ウェブサイト「ESD環境教育プログラム」 ESDを知る

https://edu.env.go.jp/esd/column

  • ウェブサイト「ESD環境教育プログラム」 地域ESDプログラム(大分県)

メモリアル・ツリー~10年後の私へ~

https://edu.env.go.jp/esd/program/detail_r44

4 編集後記

木の成長とともに自分の未来について考えることができます。また、環境や自然を通して様々な視点から自分の未来についても考えられます。環境や自然のことを考えながら、これからの自分を考え、将来に繋げる良い実践だと思います。

(編集・文責:EDUPEDIA編集部 川原悠成 )

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