忘れ物を減らすために2 ~朝、児童が自分の机の上に置く

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作成者:matui hiroshi (Edupedia編集部)さん

「忘れ物対策」~教師のお困り感


コロナ感染予防のために、毎日、「健康チェック表」等の名前で、朝の検温や健康観察を保護者に書いてもらっている学校は少なくないと思います(2021年時点の記事です)。これを含めて、毎日の忘れ物のチェックはきちんとやらざるを得ないのが教師という職業のしんどいところです。「まあ、忘れることぐらいあるだろー」という態度で臨むと子供たちはたちまち緩むし、「一つ残らずチェックして叱責します」という態度で臨むと最近の子供たちは心を壊します。
関連記事も、ご参照ください。

忘れ物を減らすために1

この関連記事への閲覧数は多く、教師の「現実的な忘れ物対策」へのお困り感が伝わってきます。

朝一番に、机の上に


私も色々と忘れ物対策を見てきましたし、試してみました。あまり、叱責や同調圧力を使うのも、よくないかと思います。昔は堂々と忘れ物グラフを教室に貼り出していたり、子供にチェックさせたりしていた教師もいましましたが、こういうのは今の時代、必ず叱られる羽目になると思います。やめておきましょう。
 「忘れ物をしてはいけない」という意識付けは必要かと思いますが、その前に、「忘れ物をしている」という事実を自覚してもらう必要があります。忘れ物が多い子供は、自分が忘れ物をしているという認識が足りない、認識しても忘れてしまいます。
 朝の時点で、ランドセルを片付ける際に、宿題を教師の机等に提出させている教師は多いようですが、これをすると、どうしてもチェック漏れが出やすくなります。きちんとチェックをしようとすると時間がもったいないです。それに、チェックが甘くなると「逃れられる」と思ってしまう子供が出てきます(笑)。
 そこで、朝の時間帯に、教師の机ではなく、子供自身の机の上に置かせます。私は1日3程度の宿題しか出さないので、連絡帳を入れて4点を広げさせます。なんとか子供の机の上に乗る数です。そうしておいて、全員が揃った時点で見て回り、忘れている子供がいれば、すぐに連絡帳に赤で「丸わ」を書かせます。提出物以外の忘れ物も朝の時点で連絡帳に書いておくことをルールにしておくといいですね。
 机の間を回りながら、提出物が揃っていない子供に声をかけ、連絡帳に「丸わ」が書かれていない場合はすぐに書かせます。計算ドリル等、自分で丸つけをしていなければ、その場ですぐにするように指示をします。これによって、宿題忘れはかなり減りました。机の間を回るのに少々時間が必要ですが、子供はチェック逃れができないので、「忘れていることを自覚」させるのにも効果があります。
 あまり「圧」が強いと心が折れる子供もいるので注意は必要かもしれません。私の息子にこの方法を話すと、「父さん、それは過酷だよ!」と言っていました(笑)。これだけやっても、なんとかしてチェックを逃れようと、私が自分の積に近づいてきてから準備を始める子供もいて、ちょっと笑ってしまいます。そんな時はそこで机の上に出すまで立ち止まり、その先の子供たちの机上を目視でチェックしています。あるいは、全部回ってから戻って待ちます。

やる気を引き出す


チェックそのものが教育の目的ではありません。忘れ物の多い子供を打ちのめすことが目的ではないですね。明日の準備を忘れない気持ちを持たせるように、「頑張れば報われる」という経験をさせていくことが大事なのだと思います。忘れ物をする子供の多くは保護者のケアをあまり受けられていないというのが実情だと思います。そんな子供たちが、「ああ、学校ってきちんと勉強をしていれば楽しい所だな。明日の準備をちゃんとしよう。」と思える授業づくり、関係づくりができるといいですね(難しいですが)。

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