中学地理〜ヨーロッパの国と自然〜(自主学習用教材「こころの窓」第14回)

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作成者: EDUPEDIA編集部さん

1 はじめに

本記事は、東近江市の元中学校校長で現在は小学校講師を務める雁瀬徳彦さんが作成した「こころの窓」の内容を引用・加筆させていただいたものです。「こころの窓」は中学生向けの地理教材で、不登校の生徒や、学校に登校できても教室に居られず別室で過ごす生徒が一人で勉強できるように作られています。雁瀬さんの取り組みに関しては、こちらの記事もご参照ください。

本記事では、第14回「ヨーロッパの国と自然」の内容について紹介しています(教材の本文は編集せずに掲載しております)。ほかの単元の記事をご覧になりたい方はこちら

2 「こころの窓」について

教材の一枚目を見ていただくと分かりますが、教材の文章を読むと歴史の流れがよく分かります。現在使用されている学校の教科書は写真も多くとても見やすいように思いますが、初めて歴史を学ぶ子どもたちにとって、とても難しい写真や資料です。また、教科書の文章には事実が羅列されているだけなので、歴史の事象がドラマティックであることや、当時の武将がどんな思いで戦いや政治を行っていたかという感動が伝わってきません。だから、不登校の子どもたちが学校の教科書だけを使って一人で勉強しようと思ってもなかなか続かないのです。

そこで、子どもたちが一人で楽しく歴史の勉強ができるようにプリントを作成しました。また、次のページには復習問題があります。ほかの教材だと、「794年に何がありましたか」という語句を答えさせる問題が主流です。このプリントには語句を答えさせる問題ではなく、「なぜ、都を奈良から京都に移したのですか」という問題が載っており、起こった事実に対して、その原因や結果について子どもたちに考えさせる問いになっています。

解説編

こんにちは。今日も一緒にがんばりましょう。

今日のお題は「ヨーロッパの国と自然」です。

ヨーロッパといえば、イギリスやドイツやフランスなどの有名な国がたくさんあるところです。下の地図を見ると分かりますが、ヨーロッパというところは、かなり高緯度(こういど)で北海道よりもずっと北に位置するのですが、あたたかい暖流(だんりゅう)の北大西洋海流が流れ、さらにその上を偏西風(へんせいふう)が吹いているので、一年を通して比較的暖かい気候なのですよ。

また、ノルウエ—の海岸を見てもらうとギザギザになっていることがわかりますか。これはフィヨルドといって、今から1万年ほど前の氷河期が終わるときに、氷河が陸地をけずったのでこんなギザギザの海岸ができたのです。実際のフィヨルドを見ると、すばらしい自然が広がっているようです。

そのほかには、イギリスのロンドン橋は聞いたことがありますか。「童謡の歌に・・・ロンドン橋落ちた・・・」という歌で有名な橋で、イギリスのロンドンを流れるテムズ川に架かっている橋です。

また、フランスの凱旋門(がいせんも)も聞いたことがありますか。もともと凱旋門はヨーロッパ各地にありました。戦いに勝った各国の軍隊が勝利を祝って建てたものです。しかし、現在はほとんどが壊されていて、残っている中では、フランスの英雄ナポレオンがパリに建てた、エトワール凱旋門が有名です。それから、エッフェル塔も有名ですね。これは1889年にフランスのパリで行われたパリ万国博覧会の時に建てられた塔です。建築家のエッフェルさんが建てた、高さ321mの鉄の塔だそうです。その他には、シャンゼリゼ通りや美しいニースの海岸、海の上に浮かぶお城のモンシャンミッシェルなど、フランスはやっぱり世界有数の観光地ですね。一生に一度は行ってみたいですね。

また、イタリアのローマにも、たくさんの有名な建築物が残されています。オードリー・ヘップバーン主演の映画「ローマの休日」で、そのすばらしい建物が世界中に知れ渡りました。ここにも行ってみたいですね。

その他、スペインのサグラダファミリアという建物は聞いたことはありますか。建築家ガウディーが100年以上も前に立て始めた教会ですが、現在もまだ建設中なのですよ。びっくりですね。

それから、「アルプスの少女ハイジ」で有名なアルプス山脈、ギリシャのエーゲ海など、観光するところが山のようにあります。ぜひ、一度はヨーロッパに旅行に行ってくださいね。

は~い、お疲れ! では復習問題に進んでください。

復習問題

1.なぜ、ヨーロッパは高緯度なのにあたたかいのですか。説明してください。

ヨーロッパというところはかなり高緯度で、北海道よりもずっと北に位置するのですが、あたたかい暖流の北大西洋海流が流れ、さらにその上を偏西風が吹いているので、一年を通して比較的暖かい気候なのです。

2.フィヨルドについて説明してください。

ノルウエ—の海岸を見るとギザギザになっています。これをフィヨルドといって、今から1万年ほど前の氷河期が終わるときに、氷河が海に墜ちるときに陸地をけずったので、こんなギザギザの海岸ができたのです。実際のフィヨルドを見ると、すばらしい自然が広がっているようです。

3.あなたが行ってみたいヨーロッパの観光地を一つ選んで、その観光地を紹介してください。

(正解はありませんので、あなたが行ってみたい国や観光地を選んで、お友達がわくわくするようにうまく紹介してみてください。)

ちなみに私が行きたいところは、イタリアのローマです。映画「ローマの休日」のなかで、「真実の口」という石の彫刻がでてきます。そこでのヘップバーンと彼氏役のグレゴリーペックとのエピソードが忘れられないので、行ってみたいですね。

3 ダウンロードはこちらから

こころの窓 第14回「ヨーロッパの国と自然」

ほかの単元の記事もご覧になりたい方はこちら

4 おわりに

不登校の子どもたちにとって一番大切なことは、何が何でも学校に登校させることではなく、家であろうが別室であろうが自立の力をつけてあげることだと考えます。誰かに言われて取り組む学習を重ねるのではなく、自分で考えて自分で学習できる力をつけることが大切です。その上で、学力をつけていくことが「生きる力」につながっていくと思います。

この「こころの窓」は、一人で勉強するために作ったプリントです。閉ざした『こころの窓』を開けて、社会に出て行くための勉強をがんばってほしいと考えてこの題名をつけました。

不登校に悩む子ども達の力になることを祈っております。

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