1 はじめに
こちらの記事は、静岡県で30年間教員をなさっている柴田克美先生がホームページに掲載されているさまざまな教育実践法の中の一つを紹介しています。
http://pinokio.blog.jp/
本記事では、ノートを互いに見せ合うことで、より良いノートの取り方を学び合うことができる「ノート展」の取り組みをご紹介します。
2 実践の内容
ノート展を廊下で開きます。
机を一クラス2台教室の前に置きます。
教科を決めて展示したり(今回は、国語、次回は、社会とか)
あるいはいろいろな教科がまざってもいいと思います。
自分の自分で思う「ベストページ」を開きます。
それを並べるだけです。
「ノート展」の期間中、廊下に「ノート展」の横看板を出します。
参観会の時にやると、より、効果があります。
3 講師プロフィール
柴田克美(本名)
静岡県藤枝市生まれ。明治大学卒業後公立小学校教諭として33年勤め現在に至る。
その間、学研の「学習」「イマジン学園」連載、明治図書各雑誌の執筆、静岡出版文化会の「夏休みの友」など数々の著作がある。
「知的興奮・算数ドリル」(明治図書)はアドベンチャー算数として好評を博した。
近年は大手「アマゾン」の電子本サイトにてペンネーム剣崎克彦の名で「究極のダイエット」「雨ニ負ケ剣崎克彦詩集」「脳を鍛えて120歳」など多彩な分野へも執筆活動を続けている。
幼児教育の重要性を唱え、自分の息子は東大へ入学させている。現在、認知症の予防をするため介護施設をめぐりお年寄りに学ぶことの楽しさを届けている。静岡市在住。
近著
「教室レイアウトアイデア事典」(明治図書2014/2/21発売)
「学級&授業ゲームアイデア事典」(2014/7/25発売)
「係活動&アイデア事典(仮称)」「学級開き&アイデア事典(仮称)」(いずれも明治図書2015/2、発売予定)
4 編集後記
ノートの取り方は非常に多様で、自分の小学校時代を振り返ると、先生の板書の通りにただ写していく子、カラーペンで見やすく整理する子、はたまた複数の教科を1冊のノートで済ませてしまう子など、人によって違いが大きく出ていたのを覚えています。この実践では、先生が手取り足取り教えるのではなく、お友達のノートの良さを自分で見つけるというところがポイントなのかなと感じました。お互いにノートの取り方を褒め合い、高めあっていけることもこの実践の良さですが、どうしてその書き方が良いのかを自分の感性で理解することで、より自発的なノート取りが行われるようになるのではないでしょうか。勿論、ノートを綺麗に書くことが手段ではなく目的になってしまうのはまた別問題ですが、お互いを認め合い、子どもの創造力を高めることのできる取り組みだと感じました。
(編集・文責:EDUPEDIA編集部 内藤かおり)
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