月の動きは複雑
月は一番地球に近い天体で、どの子供も様々な形の月を眺めたことがあると思います。ところが月の動きはけっこう複雑で、何月何日の何時ごろにどんな形の月が見えるのかは調べてみないと分からないです。「毎月15日は満月で月の出は18時」とか、決まっていれば分かりやすいのですが、太陽暦ではそうなりません。時刻も一定ではありません。今はインターネットのサイトで様々な知見が得られるのでかなり楽になりました。サイトの紹介もしながらこの記事を書いていきたいと思います。
観察に適した条件
学校で月の動きを観察するのに適している条件は、次の4つです。理科の授業は天候に左右されるケースが多いので、タイミングが大事です。

快晴の日
昼間の月は空が明るいのでとても薄くて儚いです。雲の後ろや雲の近くにあると月がどこにあるのか判別しにくいです。快晴の日を待って観察しましょう。今年は朝が快晴、2時間目の終わりにも快晴だったので3時間目に観察に出ていくと、もう雲が発生していて月が見えなくなっていました。しばらくしたらまた見えるようになりましたが・・・。
月が目印の近くに見える環境
月の動きは昇る時と沈む時の方が観察しやすいです。月の南中前後に観察しようとすると、目印になるもの(ビルや電線)よりも月が高くなってしまいます。月が目印から離れると、あまり動いたように感じられません。
できれば西か東に電線が水平に見える場所があると、上下動を観察するのにいいです。
少し時間割に余裕がある日
目印にする物にもよりますが、電線が水平に見える場所があればバッチリです。30分もすればかなりはっきりと移動したことを確認できます。
雲の動きによっては月が隠れてしまって「出待ち」をしなければなりませんので、月に合わせて理科の時間を設定しなければなりません。
授業中(子供が在校中)に観察できる月齢 →→→ けっこう限定的
◎ 西の空に下弦の月の後、4日以内ぐらいの月(月齢21~26)
◎ 東の空に三日月の後、4日以内ぐらいの月(月齢3~7)
月の出・月の入りの時刻はネットで簡単に調べられますので、検索してみてください。下記サイトはかなり簡単に調べられます。
https://hinode.pics/moon
※ 月齢:新月から数えて〇番目の月を月齢〇歳
目印になりやすいもの(電線やネット)が西側にあるのか、東側にあるのかにもよりますし、ビルなどの遮蔽物によってさらに「その場での月の出・月の入りの時刻」が変ってきます。月の出・月の入りの時刻は毎日1時間弱ぐらい後ろにずれていきます。新月前後2日の月は細すぎて見ごたえがありません。上弦の月(半月)~満月~下弦の月(半月)は、子供が学校にいる時間には観察しにくい月です。
子供への指示
電線が数本(3本)あれば、まずノートに3本の水平な線を引かせます。
① 子供の立ち位置
西に沈む月の場合・・・自分から見て月の一番下が、一番上の電線に触れるぐらいの場所に立ちましょう。友達とは50cmぐらい離れて立ちます。
東から昇る月の場合・・・自分から見て月の一番上が、一番下(上から3本目)の電線に触れるぐらいの場所に立ちましょう。友達とは50cmぐらい離れて立ちます。
② 立ったら、足元に目印を置きましょう。友達の目印は触らないでね。
③ 次に見る時には、その目印の場所に立って見ます。30分ぐらいしたらまた見に来るからね。
子供に自由にスケッチをさせると失敗が出やすいので、一番上(一番下)の電線に接した月が見える場所で書かせて、足元に目印を置いておきます。目印は動きにくいものがいいです。理科室に廃棄処分になった給食のお椀があったので、それを目印に使いました。番号を書いて(出席番号で)渡しました。

月がこれから昇ろうとしているのか沈むのか、あるいはそのままの場所に居続けるのかを子供たち聞いてみました。人数を数えると【昇る:沈む:そのまま=3:6:1】程度に分かれました。西の空で見たので、「沈む」が正解です。「太陽と同様に東から昇り西へ沈む」という知識と結びつくか、どうか・・・。
30分後ぐらいでもけっこうはっきりと月が動いているのがわかります。
月の形と時刻
子供たちに9月(学習する月)の「月齢カレンダー」を渡してあげるのもよいかと思います。満月の日には黒板に「今日は満月」「今日は中秋の名月」などと書いておくといいですね。理科係や日直に書かせてもいいですね。普段から月に興味を持つようにさせたいです。
https://www.benri.com/calendar
形ごとの月の名前は、下のサイトが詳しいです。小学生の子供にそれほど詳しく教える必要はないでしょうが、「新月・三日月・半月・満月」の他にもいろいろと名前があることは面白いです。
https://jpnculture.net/tsuki-michikake

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