目次
1 繰り返しの文
大きなかぶは繰り返しの文が多く出てくる。
同じことが繰り返されているので、子どもたちもその繰り返しのおもしろさを楽しみながら読んでいる。
話し言葉のかぎかっこに注目しながら授業を進めていった。
話した言葉にはカギ括弧がついていますね。今から順番に番号をつけていきます。こんなふうに描いて下さい。
子どもの机の間を回りながら教科書を見ていった。番号をつけれない子には、一緒にカギ括弧を捜した。
カギ括弧はいくつありましたか
- 7つ
と、ほとんどの子が答えた。
2 カギ括弧の繰り返し分を表現読みする
今日は1のカギ括弧の勉強をします。①だけを自分の最高の読み方で読む練習をしましょう。
1「あまい、あまい、かぶになれ。大きな、大きな、かぶになれ」
ここで黒板に1を3通りの書き方で書いた。
これを見て子どもたちは、「なんだこりゃ?」といった顔で見ている。
- あまい、あまい、かぶになれ
- あまい、あまい、かぶになれ
- あまい、あまい、かぶになれ
1から3までのうち、どの読み方が一番いいと思いますか
と尋ね、わたしが1から3までを実際に読んで聞かせた。
太字は強く読むところです。
子どもに尋ねたところ、1:1名、2:2名、3:33名となった。
その理由を聞くと
- 3のように読むとあまそうな感じがする
- 3のように読むと本当にあまそう
このように、読み方によってかぶのあまさが違って聞こえることが出された。
- 大きな、大きな、かぶになれ
- 大きな、大きな、かぶになれ
- 大きな、大きな、かぶになれ
1から3のうちどれがよいか尋ねた。
今度は全員が3に手を挙げた。
- 大きく読んだ方がいい。途中で声を小さくするとへん
- 3だと大きくなりそう
- おじいさんは大きくなってほしいと願っているから
などが出された。
授業のまとめで、「みんなすごいね。読み方だけで考えてもらおうと思ったけれど、みんなはおじいさんの気持ちまで考えることができたんだね」とほめて授業を終わった。
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